内容説明
◎奈良はなぜ、すごいのか。その秘密を理解できる名エッセイ集。奈良の仏像や文化の解説に定評のある著者による、エッセイシリーズ第3弾にして完結編です。
2014年まで奈良国立博物館で学芸部長をつとめ、正倉院展など100以上の展覧会を運営してきた著者。奈良に息づく様々な文化をわかりやすく、学術的価値のある知られざるエピソードを盛り込んだ講演が大人気です。
本書では、著者がこれまで触れてきた奈良の文化財や史跡、伝統行事などを手がかりに、仏教が根付いた奈良の真髄をやさしく解説。仏像が作られたきっかけ、伝統行事の知られざる意味など、奈良で暮らし、奈良を愛してきた著者ならではの “奈良学” が満載です。
[目次]
1 耳をすませば
2 奇跡のような
3 心が宿るもの
4 尊き願い
5 続いてゆく物語
6 愛しい存在
7 素晴らしい出会い
この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『語りだす奈良 1300年のたからもの』(2024年5月20日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さばずし2487398
29
筆者ならではの宝物展示の話は相変わらず貴重。偶然平行して読んでいた白洲正子氏とも接点を持った話も出て来て驚く。奈良の話ではないが「追う」の章、一目惚れしたお坊さんを海難から守る為龍になった話と道場寺で化け物になった女の2つの話。後者は恨みから姿形を変えつつ心の中で観音様に「助けて!」と叫んでいるのだという文は泣きそう。恨む側に憐れみを向ける優しさ。歴史的建築や宝物を唯見ているだけでなくそこにいる人達の背景を知り、心を感じるだけでどれだけ凄い時間になる事か。それが何千年分も味わえる立場に改めて有り難く思う。2024/06/03
NAGISAN
2
奈良国立博物館学芸部長時の経験を中心に、毎日新聞奈良版に掲載されたエッセイ。幼少期の親からの影響、ご本人の博識さに唸りながら、高校生の時にあこがれた職業なのでうらやましく読んだ。仏教の話、歴史人物の話、よき人との出会いと、その時に同席させていただいていると錯覚するような語り口で読みやすかった。2024/12/06
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