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内容説明
本書は、収録作すべてにおいて殺人が起こる、「殺し」のアンソロジーです。
作品の特色は、千差万別。
殺人者の残酷な心理を描いた作品、殺人による自責の念に迫る作品、ゾッとするような怪奇的な死を扱った作品、殺しの後味の悪さを描いた作品など、各作品には、作家たちの個性が随所に表れています。
社会通念上許されないからこそ、「殺し」は文豪たちにとって、格好の題材だったのかもしれません。人類最大のタブーを文豪たちはいかに描いたのか、ぜひご自身の目でお確かめください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
61
題名がかなり、強烈。その幕開けもまた。人命が危ぶまれる切迫した状況下。そこで殺意が生まれる瞬間を切り取った「彼を殺したが」(久生十蘭)が凄まじい。通り物としてではなく、今まで自覚してなかった/自覚しようとしなかった、蓄積された鬱憤が心の殻を破り、殺意へと結実する。激情の発露をここまで描ける、生々しさに震え上がる。一転して「捕われ人」の人の情が一切、入らず、覆る事はない残酷な運命はその冷酷さに息を呑むしかない。「百面相役者」(江戸川乱歩)は可能性としての殺人。ラストは煙に巻いたか、はたまた・・・。2024/07/08
こけこ
2
小説や物語に「殺し」の場面は多い。避けるより、入れた方が盛り上がるからなのだろうか。作家たちの「殺し」の個性が光る。ピックアップしてみると、個性がよくわかる。2025/03/13
lyrical_otoca
1
この出版社は割と出してる本がピンキリなんだけど、アンソロジー担当が優秀なのかアンソロジーは硬派でしっかりしつつテーマも揃っていて面白いのが多い印象。今回の本もとても良かった。2024/08/26
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