内容説明
「これは行ってみたい」とメモりたくなる店多数! 当代きっての美食家が、現代日本の外食グルメの歴史を自身の体験と共に記す。70年代から始まるフランス料理の隆盛、バブルと共にやってきた「イタ飯」ブーム、内装とサービスにこだわったエンタメレストラン、グルメメディア事情、フーディーの登場、東京再開発によって活況を呈するイノベーティブレストランまで、「グルメの現代史」を総ざらい!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wataru Hoshii
4
著者の柏原さんとはFBフレンドで、食事会でご一緒したことも何度かある。「東京いい店うまい店」の編集長だったので、外食産業の歴史やトレンドに関して詳しく、現在はコンサル的な仕事をされている。本書で面白いのは第6章までの日本の外食グルメの歴史を、伝説的な店や料理人のエピソードを交えて綴った部分。第7章以降の現在の外食産業の分析からは、その背景にある圧倒的な社会的格差(日本の経済的地位の低下を含む)を感じざるを得ない。少数のフーディーの美食の快楽の対極には、多くの貧困家庭と子ども食堂があることを考えてしまう。2024/07/01
mnagami
3
バスタパスタとか懐かしいお店が出てきて嬉しかったな。バブル世代はよんでもいいんじゃないかな2024/08/07
まゆ
2
以前読んだ美食立国の本の作者の本でした。 https://bookmeter.com/books/21201539 この人は文藝春秋社出身で「東京いい店うまい店」の記者をやっていて、いまは日本ガストロノミー協会会長らしい。フーディーと呼ばれる食を追及する食いしん坊たちのことや、日本のレストランの歴史や発祥のお店について書いていて、バブル期を過ごしたものとしてはあの頃のイタメシの盛り上がりなど思い出して面白かった。イル・ボッカローネ(ボナセーラ系イタリアン)行こう! 2025/02/01
おかつ
2
バブル前夜からコロナ後まで、外食業界の変遷を描く。個々の店は敷居が高くて興味が沸かないが、イタ飯ブームからエンタメレストランの勃興などの時代の流れは、自ら感じてきたものとオーバーラップして面白かった。2024/09/15
Go Extreme
2
外食グルメの黎明期: 高級寿司店炎上騒動 若造は入ってはいけない店 世界一の美食都市 レンガ屋 フランス帰りのシェフ バブル前夜: イタリア料理が隆盛に グルメメディアの百花繚 山本益博 バブルへGO: オープンキッチンとシェフのスター化 イタ飯ブーム グルメ漫画 料理の鉄人 エル・ブジとサンセバスチャン: 世界一予約の取れないレストラン ガストロノミーツーリズム 垣根が溶け始めた時代: ナイトタイムエコノミー グルメメディアの変遷 フーディー登場 外食業界の5つの方向性 コロナ禍の試練 東京グルメの未来2024/08/21