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内容説明
実は性格が悪かった『竹取物語』のかぐや姫。夫への独占欲と嫉妬心にもがき苦しんだ『蜻蛉日記』の作者。華やかな女性遍歴ののち、人間の業に苦しみ、中年男性として成熟していく光源氏。『大鏡』が描く、胆力があり薄情な権力者・藤原道長。「どのみち死ぬなら、やってみる」というチャレンジ精神を思い起こさせてくれる『今昔物語集』の人々。人間の姿を生き生きと描き、千年たってもまったく色褪せることのない平安時代の文学作品は、現代の私たちに役立つ知恵と勇気の宝庫だ! 今をよく生きるための古典文学入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
86
古典が苦手な私。蜻蛉日記(かげろう)も読み方が分かりませんでした。お恥ずかしい…。本書は有名どころの平安時代の12作品を、時代背景、現代古典での評価、ストーリー、エッセンス、原文と現代語訳の比較、現代人に役立つ事柄、など盛りだくさん。そして読みやすい。大和物語の148段、元貧乏夫婦がこのままでは2人とも死んでしまう。夫の勧めで泣く泣く女性だけ都に行き再婚し結構な身分になった。しかし元夫を忘れられず会いに行く。元妻は元夫をなんとか見つけだし、お互い認識したが現状は変えられず、大泣きする。そこで終わり。切ない2025/08/25
みのくま
7
本書のコンセプトは平安文学から現代人が人生哲学を学ぼうという感じだが、あまり成功しているとは言えないのではないか。ただその代わり、著者の平安文学の解説はとても学びが多く面白い。特に「竹取物語」の乱暴な文体や「蜻蛉日記」の巻が進むにつれ著者である藤原道綱母の心境変化についての解説、「うつほ物語」の荒々しくも豪快なストーリーテリング、「源氏物語」における紫の上の振る舞いの特異性や「今昔物語集」にみえるプレ武士道への言及も大変興味深い。他方で、人生哲学ではなく平安文学のキャラ表象は、何か現代に通じるものを感じる2024/11/05
散
4
タイトルでおもしろそうと思い、図書館で借りました。勝手に笑える本だと思い込んでいたのでそれコミではじめの1/3程はおもしろいとは思えず、失敗したなと。ですが枕草子からグッと引き込まれました。読み終わった後の感想は「おもしろかった」です。好みの本を探すのにも、深掘りするのにもおすすめです。2025/02/02
ナンピン13
3
教訓だったり愛憎劇だったり物語の面白さは変わらないんだと思い知らされる。旦那があてつけに妻の待つ家を堂々と素通りして別の愛人宅に行って対面を潰すっていう、その時代ならではのやり取りがいとおかし。大和物語のハッピーともバッドとも言い切れないけど切ない後味が最高に好き。2025/05/19
snowbird
1
audible にて。2024/11/24
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