内容説明
単身赴任中の父と3か月を過ごすため、高校生の瀬里琉唯は母・妹とともにウクライナに来た。初日の夜から両親は口論を始め、琉唯は見知らぬ国で不安を抱えていた。キエフ郊外の町にある外国人学校にも慣れてきたころロシアによる侵攻が近いとのニュースが流れ、一家は慌ただしく帰国の準備を始める。しかし新型コロナウイルスの影響で一家は自宅から出ることができない。帰国の方法を探るものの情報が足りず、遠くから響く爆撃の音に不安と緊張が高まる。一瞬にして戦場と化したブチャの町で、琉唯は戦争の実態を目の当たりにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲をみるひと
24
ロシア侵攻直後のウクライナが舞台の小説。評価が分かれるかもしれない作品。フィクションだし舞台が舞台なので仕方ないが少し荒唐無稽な感じがした。作者が言いたかったと思われる家族愛についても少し中途半端な展開になっている。とは言え、現在のウクライナの状況と重ねて読めば迫力を感じることができる。2024/10/06
OHモリ
21
・これってリアル?小説なのでもちろんフィクションなのだけど、これがリアルだとしたら酷すぎる!おそらくほぼリアル??これはウクライナの話だけどイスラエルではもっとリアルだと考えて間違いなさそう。 ・日本人女子高校生が父親の赴任地ウクライナに行ったら戦争が始まってしまった。ロシア軍が非戦闘員である市民も無差別に侵略していく、訳も分からず巻き込まれて必死で逃げ惑う主人公家族。 blog→https://plaza.rakuten.co.jp/drunk4374books/diary/202411170001/2024/11/07
はる
21
最初の母親の絡みとかはちょっと苦手だったけど、終盤の緊張感は流石の取材力。これがフィクションと簡単にとらえるべきではないと思う。これが現実。今回はウクライナ側だったが次はロシア側の作品も読んでみたい。2024/06/09
NAOAMI
21
「実録的」ノンフィクションだが、あくまでもノベル(小説)。いつもは脳しょう飛び散る阿鼻叫喚アクション・サスペンスを愉しんでいる読者なのだが、女子高生視点でありながら、これは戦争ドキュメントではないか。とてもじゃないけど笑えない、楽しめない。でも目を背けてはいけない、そんな読書となった。平和ボケ日本人家族が、徐々に迫りくる危機になすすべもなく巻き込まれていく流れが他人事ではないし、主人公の思考回路も、自分でもそうなるか、それ以下かもなと思い、共感と尊敬。物語的には終焉したが、後味の悪い「外交」には胸糞悪い。2024/06/01
毎日が日曜日
18
★★★★ 本当にこういう目に遭った人たちいたと思うと怖いな。2024/06/15
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