内容説明
日本は本当に右傾化したのか? 20年余りの政権運営から見えてくるものは――。読売新聞政治記者が、政局の裏側を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バルジ
2
ちょっと評価が難しい一冊。この手の書物にありがちな「右傾化」というキーワードを脱悪魔化し、むしろ批判的に考察しているのは類書には無い点である。しかし「保守右派」や「リベラル左派」といった欧米的な政策観の視座を取り入れているため一部混乱が見られる。安倍政権下での「右傾化」を否定するも保守右派のイデオロギー的側面が政権の「岩盤」となったことは否定しない。だが安倍政権下での支持の一端に経済政策があったことが軽視されているように見える。 必ずしもイデオロギーだけで判断しない層をどう捉えるか、難しいのであろう。2024/10/27
takao
2
ふむ2024/10/02
読書の鬼-ヤンマ
0
2024年5月25日第1刷、図書館本。政治の世界、右か左か?を問う本書。自民党&政策集団≒派閥について解説。その前に、①人:惚れた好いたで裸を見せ合う間柄でも離散。飽きた?考え方の違い?←人は変節する。②メディア:新聞と連動するTV、右・左の思想あり。評価は発行部数と視聴率つまり数。TVやSNSに噛り付く民を取り込むウケ狙い。③ポピュリズム(P59で伊藤俊行氏)。政治の世界は議席を増やす事、減らす策(政治とカネ)を講じるメディア。最近の大衆迎合型③は異常。「からくり」はウケ狙い。多衆、水の低きに就く如し。2025/03/29
みんな本や雑誌が大好き!?
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著者は、菅義偉首相は「保守右派」ではなく「保守リベラル派」だったとしていますが、菅さんと安倍さんは拉致問題で、新潟などに北朝鮮の船(万景峰号)が堂々とやってくるのを規制すべきだということで意見が一致して協力する関係になったのが、二人が親しくなるきっかけだったといいます。 日本の国益、日本国民の安全確保のために何が必要かと考えれば協調できる所で協調しあうのは当然のことです。ああいった事態になっても、北朝鮮の船の寄港などを無原則に容認するといった姿勢は、「リベラル」とも無関係の対応というしかありませんから。2024/10/15