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内容説明
他者と働くということは、一体どういうことか? なぜわたしたちは「能力」が足りないのではと煽られ、自己責任感を抱かされるのか? 著者は大学院で教育社会学を専攻し、「敵情視察」のため外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は独立し、企業などの「組織開発」を支援中。本書は教育社会学の知見をもとに、著者が経験した現場でのエピソードをちりばめながら、わたしたちに生きづらさをもたらす、人を「選び」「選ばれる」能力主義に疑問を呈す。そこから人と人との関係を捉え直す新たな組織論の地平が見えてくる一冊。
「著者は企業コンサルタントでありながら(!)能力と選抜を否定する。本書は働く人の不安につけこんで個人のスキルアップを謳う凡百のビジネス本とは一線を画する」――村上靖彦氏(大阪大学大学院教授、『ケアとは何か』『客観性の落とし穴』著者)推薦!
◆目次◆
序章 「選ばれたい」の興りと違和感
第一章 「選ぶ」「選ばれる」の実相――「能力」の急所
第二章 「関係性」の勘所――働くとはどういうことか
第三章 実践のモメント
終章 「選ばれし者」の幕切れへ――労働、教育、社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
127
人が人に序列をつけ采配する社会構造に一石を投じる書。スピノザの「善悪は組み合わせ」という名言を引用し、仕事は個人の努力だけで達成できず他者と凸凹を埋め合わすことが必須だと説く。競争心があったから努力してこれた自分は、競争が成長を生むから格差は必要という元首相の言葉も否定できないが、筆者の意見もよく理解できるし競争に疲れた心を柔軟にしてくれるのは間違いない。個人的に自分は患者と話す時医師という文脈に甘えているが、コンサルタントというグレーな肩書きの筆者が懐疑的なクライアントの心を開く話術が大変勉強になった。2024/12/03
けんとまん1007
85
以前、人事部門にいた頃から考えていたこと。いろいろな人がいるからこそ、その組織は維持できるということ。同じカラーが集まるのは、脆さがあるということ。それに、人はどんどん変わりうるということ。とは言え、それを形にすることは簡単ではないが、そう思い続けることが大切。そんなことを想い出しながら、その背景となるものを整理できたように思う。パズルとレゴブロックのたとえは、なるほどと思う。2025/09/07
遥かなる想い
83
2025年新書大賞第5位。 能力とは何か、働くとは何か について、具体例を上げながら 平易に書かれた作品であり、読みやすい。 課題提起は新鮮だが、正直事例が多すぎて、 著者の主張が読み取りにくい…そんな印象の作品だった。 2025/10/31
ネギっ子gen
81
【他者と「ともに在る」こと。これこそが労働であり、教育であり、社会で生きることだ】教育社会学の知見や現場でのエピソードから“能力主義”に疑問を投げ、人と人との関係を捉え直した「組織開発」の実践を提案する書。巻末に、注と参考文献。<見慣れたもの、予測可能なものにだけ安心感を抱いている場合ではない。見たことのない景色を皆で見るために、ただ存在を紡ぎ合う。そこに、「選抜」する/されるという概念は無用だ。他者や環境と「組み合わせ」て生きること。そう楽ではないのかもしれないが、生きた心地はよっぽどするだろう>と。⇒2025/06/15
エジー@中小企業診断士
56
組織開発本。メリトクラシー、能力主義が蔓延る世の中を問い直す。「働くということ」は人が人を「正しく選ぶ」のではなく偶然の出会い・出来事を否定せずに個人や状況に良し悪しをつけることなく他者と「弱くて強い」連帯をしていくこと。「選ぶ・選ばれる」選抜は無限に努力する国民を生み出す政治的プロパガンダ、能力の商品化。「能力」は欺瞞であり虚構。組織課題を個人の能力の問題に矮小化していると警鐘を鳴らす。他人を「選ぶ」のではなく自分自身のモードをいかに選ぶかに注力せよ。「すでに在る・有る」を認め合う、慈しみ合うことから。2025/05/09
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