内容説明
都の路上でバクチにカツアゲ、大乱闘!
殺人事件が起きても、お上はスルー。
500年前の日本社会は、いまとまったく違っていた!
しかし一方では……、
ホームパーティーの費用はワリカン。
新興宗教の教祖さまは有料でお悩み解決。
人間、500年経っても、あまり変わっていなかった!
ホームレスから豪商への大出世もあるような、ダイナミックな社会に生きる人々は、何を考え、どんな暮らしをしていたのか。
室町から戦国時代までの中世社会を専門に研究している著者が、身近な題材を手がかりに、やさしい語り口で解説。
また、足利義満の意外な素顔、家康が隠しておきたかったルーツ、伊達政宗「ずんだ餅伝説」の虚実など、読めばビックリ、目からウロコの日本史エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
148
明快なテーマを追求していた著者の過去の室町本と比べ、週刊誌の連載コラムをまとめた本書は軽量級のトリビア本か。ただ真正面から歴史を論じる本ではまず取り上げられない怪異な噂や伝説、嘘みたいな事実やほとんどオカルトな伝承など、よほど歴史の裏に通じているかトンデモ話大好き人間しか知らない話が満載だ。宗教の暴力の実情や権力者の栄枯盛衰、なぜこんなことに命を賭けるかと思える事件に名もなき庶民や芸人の武士への反抗など、ハチャメチャな人の愚かさ丸出しエピソードが実に楽しい。神田伯山が新作講談として演じたら人気になるかも。2024/06/22
六点
91
斯界の権威による、かつてあった日本へのタイムトラベルの案内書。著者の専門たる室町時代はいつもながら不思議な多面性を持って我々の前に現れます。2024/05/29
たま
81
中世史家の清水克行さんが『週刊文春』に連載した歴史随筆。清水さんの本は、専門知識の豊富さはもちろんだが現代からの視点が闊達自在でそれが魅力。「伊達政宗とずんだ餅」は政宗がずんだ餅を作ったことにしたい、専門家に無理やりそう言わせたいテレビ局の滑稽。「足利義教の鶏追放令」で室町時代は鶏も卵も食べる習慣がなかった!に驚く。中世の新潟県はメソポタミア河口のような湿地帯だった「ワタリの民―越後水滸伝―」。歴史ドラマや歴史小説の批判への批判ーかつて接したドラマや小説が正典になってしまっていることが多いーも同感。2024/07/30
がらくたどん
69
中世自体が狭い列島でひたすら内戦に明け暮れているわけで「この人達、何やってんだろう?」と思っていたのだが、尊氏の極楽噺を読んだ時に「中世人さっぱり分からん」と実感した。現代と中世を卑近なトピックから比較する一般誌連載の再編集。中世人の揉め事解決法や倫理観でその腕っぷし主義を浮かび上がらせたと思えば現代に残る室町ルーツの様々・反対にまるで異国のような精神性の断絶模様まで小気味よく解説される。捨て置かれるのは平安期と同じでも、未整備の社会秩序の中で「己を頼りになんとかしよう」と考える庶民が増えた時代なのかも♪2024/08/30
アーちゃん
56
初出「週刊文春」2022年4月28日号~2023年12月28日号。元がコラムという事で1本あたりが短く、他の本の合間に少しずつ読んだ。お得意の室町時代はもちろんの事、今回一番面白かったのは「第五章 歴史家の頭の中」。あまりバラエティ番組は見ない方だけど、ずんだ餅のエピソードはなんとなくあの番組かなとか、そういえば”新説”確かに増えたなとか考えつつ読了。そもそもの出所が小説だったという”濃姫伝説”も面白かった。2024/09/05
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