内容説明
26年前、パ・リーグのペナントレースを制した阪和バーバリアンズ。6回2死まで0封された後、満塁ホームラン3本が飛び出して9点差をひっくり返すという史上稀に見る逆転試合をきっかけに、リーグ優勝、そして日本一へと駆け上った。その後の低迷期を経てこの夏、来季の新監督に抜擢されたのは、当時4番を務めた夏川誠だ。大阪毎朝放送がレジェンドと呼ばれたメンバーたちのインタビューと再現試合で構成する特別番組を企画。取材を進める中で、10人目のレジェンドともいえるマネージャーの存在が浮かび上がる。ところが、あの試合中に盗難事件があり、疑われたマネージャーは退団、そののち非業の死を遂げたという……。チーム思いのマネージャーがなぜ盗難を行ったのか? 主要メンバー9人の中に、嘘をついた人物がいるのではないか? そして仲間を裏切った愚か者は誰なのか――。吉川英治文学新人賞作家が贈る、企みに満ちた長編ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
177
本城 雅人は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、プロ野球レジェンド・イヤミスでした。 設定が細かくマニアックなので、プロ野球ファン以外にはオススメしません。プロ野球原理主義者は、神聖なる野球を冒瀆する小説だと非難するかも知れません。守備専門の選手を「自衛隊」という言い方を初めて知りました(笑) https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/97844880290502024/08/26
雅
66
試合描写やそれに付随するストーリーは面白かった。なんとなく不完全燃焼2024/10/01
hirokun
53
★3 本城さんの野球小説。率直に申し上げて、推理小説として読むと些か期待外れ。しかしながら、普段野球中継を視聴しない私でも、非常に興味をもって最後まで一気読み。私の好奇心を十分に刺激しながら、最終盤まで引っ張ってくれた。最後の結論は些か拍子抜けしたものであったが、エンタメ小説としては十分楽しませてくれた。2024/07/28
tetsubun1000mg
44
20年以上前に、万年Bクラスで個性のあるプロ野球チームがリーグ優勝を果たした時の選手にインタビューする形式から始まる。 なぜか口が重たく隠し事が有りそうで、気にかかるところを残しつつ当時のレギュラーメンバーに取材をしていく。 打順に合わせて取材が進んでいくので優勝の天王山となる試合のシーンが盛り上がっていくのだが、ラストになって様子が変わってくる。 こんな結末は想像していなかったし、積み上げた取材を土壇場でひっくり返してしまう展開は驚きだった。 盛り上がってきたところをストンと落とされた感じでやや残念。2024/11/19
いなばさくら
29
長編スポーツミステリ。この作家さんらしくスポーツとマスコミが舞台になってますががっつりミステリだとは思わんかった。カバーにちゃんと書いてあったのか。表紙とタイトルから容易に野球ものと推測できるのに、全くそう思わずに読み始めるとは我ながらどんくさい。全く野球を知らん人だと厳しいかもしらんけどわたしは楽しめました。まあ読後感は良くないけど。明らかに近鉄バファローズがモデルやろけど、それより関西6大学を関西学生野球と勘違いされてる。1982年以降関6に国立大学なんてないし、それ以前は2校あったし。訂正を求む!2025/05/17
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