内容説明
いつだって、人生の負け組だった。
それでも、
今日、食べた朝ご飯。
今日、歩いた道。
今日、聞いた音楽。
今日、話した友達。
奇跡は少しずつ転がっている。
「病気を抱えながら生きてきた私の過去をいつか映画にしたい。小田、映画の原作になる本を書いてよ」。
この西山の言葉から全ては始まった。
新型コロナによる3ヶ月の休校期間を使って、私は西山の16年間の人生を書き上げた。
「今日も明日も負け犬。」というタイトルをつけて、ネットで100冊自費出版した。
高校生たちによる自主製作映画は西山により監督され、eiga worldcup 2021最優秀作品賞を受賞した。
「小田、本書いてよ」の一言で始まったこの物語は、商業出版という形で新たなスタートを切ろうとしている。
――小田実里
起立性調節障害という病を抱え、学校に行けなくなった中学生の実話に基づく感動の物語。
16歳で書いた鮮烈なデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふーりん
18
「起立性調節障害」はまだ周知されておらず、西山夏美さんがマスコミに取り上げられるようになって知られるようになった。中学で突然この病気に罹り登校がままならない状況に。3年生の2学期から猛勉強で学区の難関高校を目指す勇気と努力は、尋常ではない。おまけに自主映画作成のために集まったスタッフも粒ぞろいだ。この本を書いた高校生の小田さんもすごい。皆さんのこれからの活躍を見守りたい。2024/09/14
雪丸 風人
15
16歳で書いた作品とのことですが、未熟さを超えて心に訴えかけてくるものが確かにありました。学校が大好きな少女が、起立性調節障害のためにどん底に突き落とされ、苦しみもだえる日々のなかで、再起への手掛かりを掴んでいく物語です。周囲に解ってもらえないつらさに、読んでいてしんどくなることもしばしば。簡単に「解る」などとは断じて言えないですが、この作品と出逢ったおかげで僅かでも当事者の気持ちに寄り添えるようになった気がします。中盤まで重かった分だけ、後々の展開への喜びが増えましたよ。(対象年齢は13歳以上かな?)2024/07/25
ただぞぅ
14
当たり前のことが出来なくなっていく。知名度もない病に理解は得られない。自身への屈辱と怠けていると誤解される悲痛な思いを「今日も明日も負け犬」と表している。血圧が極端に下がる「起立性調節障害」と闘いながら県内最難関の進学校を目指したある女子中学生の半生を描いたノンフィクション。朝起きれず授業もままならない。それでも保健室で過ごすなかで紡いだ友情を夢に変え下剋上受験に挑む。試験が近づくにつれ不安に押し潰されそうな心境に思わず懐かしさが蘇る。不安なのは自分だけではない。だけど勉強するしか不安は消えない。2024/11/04
joyjoy
13
友人から「起立性調節障害」の話を聞いた頃に図書館予約。やっと順番がまわってきて、読んでいる今、自分もまた自律神経の不調に悩まされることになっているとは…。時の不思議。。。前半は特につらいエピソードが続いて、読むのをやめたくなったが、このままでは終われない!と、ラストまで読む。複雑な気持ちで読み始めたが、ちょっとだけ希望ももらえた、気がする。2024/11/28
アサミ
11
16歳が書いた、唯一無二の小説。 頑張れないのにだって理由がある。 10代の心の叫びを、 同世代作家が代弁する。 タモリさんなどからも期待を寄せる新人作家の今後が楽しみです。2025/02/10
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