内容説明
神様と兎月の絆に亀裂が――!?
時は明治――戦で命を落とした兎月は修行のため宇佐伎神社の用心棒として蘇り、日々参拝客の願いを叶えている。
七夕が近くなったある日の早朝、兎月のところにおみつが大慌てで助けを求めてやって来た。
どうやら同じ長屋に住む知り合いの父親が笹を取りに行って帰ってこないらしい。
しかも、笹を取りに行った雑木林には最近、幽霊が出ると噂があるようで――?
続々重版の大人気和風ファンタジー第6弾!
七夕怪談
夏祭りことはじめ
遠い盆唄
ほたる野の茶碗
夏祭り始末
■霜月りつ(しもつき・りつ)
富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。
著書に『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)、『あやかし斬り』(小学館)、『いろは堂あやかし語り よわむし陰陽師は虎を飼う』(KADOKAWA)など多数。
■イラストレーター
アオジマイコ
目次
七夕怪談
夏祭りことはじめ
遠い盆唄
ほたる野の茶碗
夏祭り始末
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mihya
32
シリーズ6冊目。積んでるうちに冬になってしまった。もっと早く読むべきだった。時にうるっとくる話もあったが、読んでいて顔がほころぶことが多かった。 うさぎたちがなかなか可笑しい。 夏祭りを終えて、ちょっと成長したツクヨミさま。これからも楽しみ。2025/02/18
ブラフ
15
【図書館】シリーズ第6弾。宇佐伎神社のお祭と短編。大五郎組、思った以上に作中の重要な役割を果たすようになったなぁ。2024/11/12
しましまこ
15
夏祭り、「遠い盆唄」で泣かされた~。2024/06/09
一五
13
宇佐伎神社の神様ツクヨミはまだ子供っぽい 初めての祭が大事になりそうすぎてヤキモキし、神社に籠ったり。神様の成長は100年単位とかかな なんて思ったりしてて、祭が無事盛大に終わった時 ツクヨミ! そういう方面か そりゃ神様だし なるほど。これで次が楽しみに2024/07/12
み~くま
7
今回、物語の中心はツクヨミ様!この国に住まう神々は万能ではないんですよね。それぞれが強い個性と特殊な能力を持ち、その力で人々を護って下さっている。そしてまた、人々が寄せる祈りがその神々の力の源になっているのだと感じました。それにしても、大五郎親分と子分たちって、本当に熱い!見えざる存在を恐れ敬うだけでなく、心から大切に想うことがどれだけ大切なのかを教えてもらった気がします。次は雪祭りかな?麓に分社もあることだし、もっと盛り上がりそう。大量の雪うさぎ、楽しみにしてます♪(*^ ・^)ノ⌒☆2024/06/21