「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実

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「Y」の悲劇 男たちが直面するY染色体消滅の真実

  • 著者名:黒岩麻里【著者】
  • 価格 ¥1,899(本体¥1,727)
  • 朝日新聞出版(2024/05発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784023323643

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内容説明

「喫煙・加齢で男性が“女性化”?」「性は2つとは限らない」「男児出産で“Y”をもつ人生に」「Yの減少と発がんリスクの関係」などY染色体消滅説から新しい性の概念まで生物学の最新研究をもとに人類最大の危機(!?)に瀕する男の弱さとしぶとさに迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

12
性のありようは驚くほど多様。単純に男(雄)か女(雌)かの二種類とは言えない。遺伝子上ではXXXやXXY、XOの個体も存在。その他、性転換する魚や雌雄同体の植物など、その種の生存にとって最適なかたちが現れているにすぎない。また、性差よりも個体差の方が大きく、一概に男(女)だから◯◯とは言えないことも分かった。ジェンダーやLGBTの問題が話題になる今日にタイムリーな一冊。2024/07/11

駒場

4
性染色体研究の第一人者による、「そもそも性染色体ってなに?」「Y染色体があると男になりペニスが生えるの?(必ずしもそうではない。転座によりYの性決定遺伝子をXが持つということもある)」「Y染色体っていつか消えるの?(その可能性が高い。対合と乗換の起こらない配列が消えることでどんどん短くなっていく)」「Y染色体がなくなったら男女の違いってなくなるの?人類は滅びるの?(多分そんなこともない。それより男性の精子数が減ってることのほうがやばい)」などの疑問にこたえてくれて面白い!が、難点がないこともない2024/09/29

ムーミンママ

4
タイトルだけ見るとミステリーっぽいけど(笑) 生物学な作品。オス&メス決定条件とか。。いろいろ勉強になりました。2024/07/16

乱読家 護る会支持!

3
LGBTQを語る文脈では、人権尊重の文脈とご本人の主観的な「性自認、性指向」の話で終わることが多いのですが、僕は生物学的にはどうなんだろう?と不思議に思っていました。 性自認、性指向と遺伝子の関係は、まだ研究段階とのことですが、ヒト以外の生物で見ると、性は最も多様性をもっているようですね。 自然界の法則は、より多くの子孫を残すために進化(変異)し続けること。性の多様性も種の生き残りのための現象に過ぎません。 ホモサピエンスは、これからどんな進化をしていくのでしょうね。 2024/12/08

ゆき

3
Y染色体が退化してなくなるのでは?という衝撃の問。 人は滅ぶのか?Yの一部がX染色体に転座してYの役割を果たすのではないかという考察が刺激的でした。 へ!凄い。 性の分け方も16通りある生き物があったり?!性ってXとYだけでは語れないですよね。 2024/08/20

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