内容説明
「猫に九生あり」という。かつて漱石と暮らした黒猫は、何度も生と死を繰り返し、ついに最後の命を授かった。過去世の悲惨な記憶から、孤独に生きる道を選んだ黒猫だったが、ある日、自称“魔女”が営む猫まみれの古書店「北斗堂」へ迷い込む。文豪の猫と創作の業が絡まり合う日本ファンタジーノベル大賞2024受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
218
本日8/8は、世界猫の日ということで、猫本を😻作読みました。まずは、小説から、本作は日本ファンタジーノベル大賞2024受賞作ということで手に取りました。吾輩は猫であるオマージュ、文豪猫転生ファンタジーの佳作でした。「罰」が、そういう意味だとは思わなかったにゃあ(=^・^=) https://www.shinchosha.co.jp/book/355671/ 【読メ😻猫部】2024/08/08
はにこ
95
九回目の転生をした黒猫の物語。今まであんまり幸せじゃ無かったけど、猫の本を書いた大先生と居た時が幸せだった猫。最後の転生で出会った北斗堂。もう心を開かないと決めていたのに、魔女や他の猫達と暮らすうちに深い交わりを持っていく。クロの猫生が不幸だったから仕方ないんだけど、なかなかのへそ曲がり。猫の物語って終始ハートフルなものが多かったからこの物語は意外ではあった。でもそういう厳しい環境にいる猫のことを伝えてくれる大事な作品だと思う。余談だけど、作家さんて猫飼い多いイメージ。2024/10/04
みかん🍊
92
猫には九生があるというが九生目を生きる黒猫はかって漱石と暮らしていた、しかしそれ以外の7生は辛く厳しい生であり漱石との思い出だけを大切にしているクロは人間を信用していない他の猫とも関わらず孤独に生きる猫だった、そんなクロが引き寄せられたのは魔女と呼ばれる店主がいる古書店、極力他と関わらず過去の辛い猫生を思い出し暮らすが頻繁に店に訪れる少女に心を許し助けたいと思うようになる、野良猫の生は短く虐げられ辛い、人間の勝手により見捨てられたり暴力を振るわれたり、人間を信じられなくなっても仕方がない結構辛い話だった。2024/10/23
ナミのママ
76
あまり読まないファンタジーだが漱石×猫×古書店に惹かれた。猫は9回転生するという。かつて漱石と暮らした黒猫のクロは、9回目に古書店「北斗堂」に迷いこむ。そこは文豪に可愛がられた猫たちが集まる場所だった。不思議な店主の北星との距離が縮まるにつれクロも変わっていく。他者との繋がり、限りある命、猫を通して生から死が綴られている。魔女と呼ばれる店主の過去と店の秘密。猫に対する人間の勝手な可愛がり方もチクッと痛い。それにしても表紙絵の猫が可愛い。【日本ファンタジーノベル大賞2024】大賞受賞作品2024/07/22
ままこ
73
九つの命を持つクロと呼ばれる猫。あの文豪と暮らした時以外は苦難に満ちた猫生だった。九つ目の命の時、導かれるようにやってきた古書店〈北斗堂〉。 そこは、不思議な雰囲気を持つ店主のもとで、かつて文豪と暮らした真名を持つ猫たちがのびのびと過ごしていた。ほのぼのとしていたが一転して辛い出来事があり…。木村許すまじ💢タイトルへと繋がるクライマックスは大胆不敵。ブレないクロの矜持が炸裂。〈世界は、もっと自由でいい〉創作する喜びと苦悩と呪い。物語に魅入られた者たちへ贈る切なくも心温まるファンタジー。2024/09/24
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