奪還―日本人難民6万人を救った男―

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奪還―日本人難民6万人を救った男―

  • 著者名:城内康伸【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 新潮社(2024/06発売)
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  • ISBN:9784103137337

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内容説明

太平洋戦争の敗戦で朝鮮半島北部の邦人は難民に。飢餓や伝染病で斃れゆく老若男女の前に忽然と現れ、ソ連軍の監視をかいくぐり、母国へと導く男――彼はかつて国家から断罪されたアウトサイダーだった。時間も資金も情報もない中で、頭脳と度胸を駆使した決死の闘いが始まる。見返りを求めない「究極の利他」が胸を打つ実話。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

150
敗戦時の海外残留日本人引き上げに旧軍や政府は無力だったが、松村義士男という男がいなければ北朝鮮在留邦人6万人は屍を凍土に晒していただろう。飢えと寒さで絶望的な状況にありながら朝鮮人共産党員に知己の多い左翼くずれの立場を生かし、進駐ソ連軍とまで交渉して難民脱出を黙認させた松村の功績は杉原千畝以上だ。同じ日本人同士の感情的な対立や米ソの干渉も激しい中で彼が朝鮮にいたことは奇跡に等しかった。しかし非常時に非常の才を発揮した松村も、平時は生活力がなく家族に苦労させた。人の能力や発揮する場所は、当人にも不明なのか。2024/12/05

アイシャ

29
松村義士男、初めて知った名前だ。終戦の年に北朝鮮側に閉じ込められた邦人を南側へと脱出させた人だそうだ。満州から逃げてきた人を含め、多くの法人が北朝鮮側には取り残された。南側が比較的早く日本への引き揚げを始めたのに比べて、公に北側が始めたのは1946年の12月とのこと。この間に難民化して飢えや病気で亡くなった日本人は2万6千人もいたとのこと。この時の借金を抱えたまま帰国した松村は決してよい家庭人ではなかったようで、インタビューを求めた彼の長女には拒否をされている。ノンフィクションなので読みやすいわけではない2024/11/02

はやたろう

26
戦後の北朝鮮からの邦人引き揚げの話。戦争によって多くの人が苦しみ、命を落としたが、朝鮮半島でもこれほどの悲惨な出来事があったことに、その罪の大きさを再認識した。その中で、世間に全く名を知られず、また、何の見返りを受けることなく、多くの人命を救ったこの松村義士男という人物に最大の敬意をはらいたい。2024/09/03

23
太平洋戦争終戦後に北朝鮮に取り残された20万人の日本人。飢えと寒さと伝染病と略奪で多くの死亡者が出て、このままでは全滅してしまうと立ち上がり、様々な手段を駆使して6万人強の本土帰還に貢献した松村義士男。1946年10月19日の最後の脱出までの9か月間の脱出工作の記録。その後、正式帰還事業が始まった時には、北朝鮮には8千人の日本人しかおらず不思議がられたとか。工作が始まってもすぐに障害にぶち当たり、その都度別の方法を模索していく。80年前の朝鮮でこんな事があったなんて知らなかった。胸が熱くなった。2026/01/28

紙狸

23
2024年6月刊行。著者は元東京新聞記者。ソウル特派員を務め、朝鮮半島に関連するノンフィクションを書いてきた。この本は第2次大戦の終戦直後の半島北部が舞台。北部はソ連軍が間接統治を敷き、現地人の保安組織も構成されていた。米軍統治の南部との間では鉄路が遮断され、北部の日本人たちは取り残された。主人公の日本人は、かつて左翼運動に関わった経歴を持ち、保安組織やソ連軍と折り合いをつけながら、日本人の帰国を促進した。読みながら、米軍とソ連軍の関係や主人公の個人的境遇について疑問を抱いたが、答えが用意されていた。2024/06/17

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