内容説明
もし人類が忽然と消えたら、残された地球はどうなるのか。地上を覆う人工物、自然、生命が辿る運命は? 私たちが環境に与えたダメージはどう癒えるのか?そしてこの星が消滅した後も宇宙を漂い続ける、人類最後の痕跡とは? 綿密な実地調査と科学資料を元に放つ、類まれなる未来予測の書にして究極の環境本!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
103
人類絶滅から50億年後に崩壊する建造物や種族を予測したルポルタージュ。人類のいない世界で進化する生命体と外宇宙への希望論や、ルーズベルトほか4人の山岳石像群が720万年以上もつ、青銅でできた自由の女神像は氷河に覆われない分には数千年もつ、という説なども展開されて興味深い。面白かったですね。2024/12/30
KAZOO
65
人類が地上からいなくなったらどのようになるかをシミュレーションを行い予測したものです。映画の猿の惑星を地でいくような感じです。最終的には哺乳類もいなくなってしまうのでしょうが。イラストが結構迫力あるような感じです。著者は人口抑制を行っていくべきであるといっているのでしょう。ある限界点を超過してしまうと突然予想もしないことが起きるのかもしれません。このようなシミュレーションは各国などで極秘裏にやっているのでしょうね。2015/04/10
姉勤
56
地球から人類が消えたら。大方の想像通りの点もあり、意外な事もあり。地球環境の人類滅亡後の課題が前半、人類誕生後の問題が後半。 人類が生まれて此の方、どれだけ数多幾多の生物・環境を滅ぼしてきたか。責任を取って消えるにしても、自ら生み出した、核廃棄物、不活性物質(タイヤは超安定物質)、高分子物質、重金属を浄化した上で滅ぶのが結構の様だが、それも難しい。どうしても生き残りたいというなら、「情報」として空間かそれを内包するものに存在するしかないだろう。もうそれって「神」じゃないか…2015/05/27
アナクマ
31
人類だけが消えたらこの世界はどうなるか。本質は黙示録であり懺悔録の様相も。ざっと見渡しても「私たちの不在を寂しがる」生物など居なそうじゃないですか。◉第1章が「ヨーロッパに最後に残された低地原生林」から始まるのは必然。人類が利用したい/してきた地表面の多くはもともと森林なので、それらの土地には「500年もすれば本当の森が戻ってくるかもしれない」のだから。◉9-10章_プラスチックや石油化学コンビナートの残骸の行方。やがて大地に巻き込まれて、いわゆる人新世を見分ける地層になる(誰が見分けるか?は不問)。2022/05/03
アナクマ
29
地球から人類だけがいなくなったら何が起きるか。多方面からシミュレート。誰も居なくなった後のことに何の意味が?→読み手しだいの黙示録。◉9章「プラスチックは永遠なり」たった半世紀前に作り出されたこの物質の影響は、海洋プラ問題で近ごろ喧伝されているとおり。SFだった海水プラスープは現実のものとなりつつあり、地層や鉱脈にすら。「プラは腐らない」子ども心にどうなるのか…?と心配したものですが、今のところ結論なし。◉ じっくり読ませる思考実験。でもほんと、文章は半分ぐらいに刈り込めないかなぁ…。2020/09/09
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