岩波文庫<br> 新編 虚子自伝

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岩波文庫
新編 虚子自伝

  • 著者名:高浜虚子/岸本尚毅
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 岩波書店(2024/05発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003600467

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内容説明

高浜虚子(1874-1959)は,二冊の自伝を刊行した.青壮年時代の活動を主にしたものと,能楽,郷里,交遊歴を回想,晩年の心境を綴った一冊.二冊をまとめて,捉えにくい近代俳句の巨人・虚子の全体像にふれる.初めて虚子を知る者には虚子入門書・近代俳句への手引き,虚子愛好者には,改めてその素顔にふれる格好の一冊.

目次

西の下
松 山
京 都
仙 台
文芸に遊ぶ
「ホトトギス」発行
子規の死
文 章
鎌 倉
十一年間
九年間
その後の十六年間
小諸〔菁柿堂版〕

宝文会員来襲
国民文学欄
丸ノ内ビルディング
祖先祭
椿の苗木
「高浜虚子」
無 学
故 郷
上方言葉――松山の方言
松山の方言
私の胸像
追善謡会
間 組
太田の渡し
書 棚
ロシヤの百姓
刀刃段々壊
小諸〔朝日新聞社版〕
書き残して置きたき事二,三
逆修石塔開眼法則
俳句綴り
子規の最初の手紙
大桜の句
絵巻物
絵巻物
堅田夜話
祖先祭


勾当内侍
美人手を貸せば
高 野
大和屋
垂 訓
古浴衣
「井筒」と「三井寺」と「班女」
写 真
ヴォーカンス氏死す
文化勲章
新井屋
有島海荘,宝文会
余 録
遍路の一
遍路の二
房さん
高浜の彦さん
粟井坂を越え
「惟る御生涯や萩の露」

俳 句

序〔菁柿堂版〕
序〔朝日新聞社版〕
注 解
解説虚子自伝から見えて来るもの(岸本尚毅)
高浜虚子略年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

34
既刊の2冊(昭和23年、30年刊)の伝記を一つに合冊して2024年4月に新たに発刊。時系列的なものでなく折々に書かれたものをまとめて、虚子氏の生涯や業績、俳句の世界の流れが理解できる構成。古い時代の作品なのに読み易い文体で書かれていることがまず好印象。個人的には、晩年のそれよりも若い頃の子規、漱石、碧梧桐さらに戦後の秋櫻子各氏らとの関わりの部分が興味深い読みどころだった。漱石先生の「坊ちゃん」では、松山弁の会話部分がうまくなくて虚子氏が添削したそうな(図書館・新刊コーナーから)。2024/07/11

らみゅね

3
書店の平積みなどで見かけると思わず買ってしまう。 おーキヨシじゃないか! 明治7年生まれで子規や漱石らの世代で俳句の大先生である。瑞々しいいつもの感じと晩年の大御所然としたギャップも楽しめる。 帰宅したばかりの鷗外の様子など素描力たるや! ドナルド・キーンは死んだ友人のことは書きません、という姿勢だが虚子は対照的に子規は勿論のこと比叡山の人々や鷗外、漱石などエピソードをしっかり残している。 虚子は芭蕉から子規から漱石、そして鷗外ら明治から大正の日本文学、やがて漱石一門の芥川や百閒、寅彦らのハブなのだ。2024/08/03

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