内容説明
三十歳を目前に婚約した千鶴は、自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させるため、秘密の計画を立てていた。願いはひとつ。彼が想いを引きずらず、前に進めるようになること。
大人のやることとは到底思えないアイディアに呆れつつも、学生時代からの共通の友人・果凛が協力してくれることになったが、〈告白大作戦〉は予想外の展開を見せ――。
ものわかりのいい私たちを揺さぶる、こじれまくった恋と友情!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
275
住野 よるは、全作読んでいる作家です。本書は、アラサー男女六人物語後期青春譚の佳作でした。もう少しサプライズが欲しかった気がします。著者に、「君の膵臓をたべたい」を超える作品を期待するのは難しいのかも知れません。生涯革ジャン主義であるならば、お色直しに革ジャンを着て欲しかった。私はレザー好きです。私は、告白もプロポーズもしたことがありません(笑) https://kadobun.jp/special/sumino-yoru/kokuhakugeki/2024/06/04
hirokun
129
★3 住野さんの作品を読むのは四作目。一番最初に読んだキミスイには衝撃を受けた。今回の作品についていえば、前半は何だか学生の恋愛を巡るあれこれを記述しているような感じでこれはハズレかなと思い途中で撤退しようかと思ったが、最後まで読み進めていくうちにラストで青春小説らしい人と人との情を感じることが出来る結末に導かれた。2024/06/18
タックン
110
大学時代から10年以上仲良しの男女6人組。その中で響貴と千鶴はいつくっついてもいいと自他ともに認める中だった。そんな中、千鶴は婚約し、響貴が自分を好きと知ってるので告白させ振る計画を立てた。一方女友達2人は千鶴の婚約を知らず2人をくっつける計画を立て・・・・。 男女6人組が大学時代からずっと社会人になっても仲良しでいられるってのは現実的ではない気がして、30歳にしては青臭い話だしなかなか話が進まなくてイライラした。でも少し羨ましいなとは思った。2024/08/12
ウッディ
106
学生時代から続く仲間で、千鶴の事を好きな気持ちを告白しなかった響貴。会社の同僚と結婚する千鶴は、自分への思いを断ち切ってもらうため、仲間の協力を得てちゃんと失恋させようと企てる。自分に告白させて、それを振ってあげるって、どんな高飛車な女?という感じを持ったとともに、恋愛感情を越えた思いで千鶴を支えようとする響貴の気持ちを弄んでいるように思えて、印象が悪かった。誕生日のサプライズも、アラサーの社会人が行うには、こっ恥ずかしい感じで、悩みのない仲間たちの青臭い恋愛劇を読まされたようだった。辛口ですみません。2024/11/18
ひめか*
98
結婚を控えた千鶴が、友達と結託して、自分へ恋心を抱いているであろう響貴に告白させ、振ってもらおうとする話。ストーリーがまどろっこしくて引き込まれずイライラしてしまった。住野作品は引き込まれるのもあるが、これは合わなくて流し読み。自分は結婚するのに告白させようと気を引かせる行為自体、酷いと思ってしまう。失恋させるなんて可哀想。長年一緒にいると信頼関係もあり、全然手を出そうとしない響貴には好感が持てた。友人を選んでいた可能性もある。人生ってそんなもの。好きだよではなく、好きだったと言える関係はなんかいいな。2025/01/10
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