SYNCHRONOUS BOOKS<br> 平安貴族列伝

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SYNCHRONOUS BOOKS
平安貴族列伝

  • ISBN:9784847074462

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内容説明

藤原道長が栄華を極める前の時代、古代の名族はどう栄え、滅んでいったのか?
正史に残された知られざる平安貴族の人生

日本の正史である六国史に載せられた個人の伝記「薨卒伝(こうそつでん)」。
本書では藤原氏などの有名貴族からあまり知られていない人物まで、興味深い人物に関する薨卒伝を取り上げ、平安京に生きた面白い人々の実像に迫る。

出世より仙人に憧れた風変わりな藤原氏の官人、菅原道真より優秀だった祖父の功罪、天皇に寵愛されながらも政争に翻弄された内親王、そして後世の伝説に繋がる空海の知られざる最期など、出世だけではない官人たちの豊かな感性とともに、千年の時を経ても変わらない人間の本質を描き出す。

「光る君へ」時代考証を担当する倉本一宏氏の書籍。原文はすべて現代語訳を掲げ、詳細な系図も掲載。

この書籍に登場する37人の藤原氏、古代氏族、皇親氏族、僧たち
・藤原仲成 天皇の後継争いに巻き込まれた、藤原式家の官人の最期
・藤原継彦 出世より趣味を選んだ藤原京家の始祖・麻呂の子孫
・藤原真夏 官歴を消された藤原北家の官人が残したもの
・藤原三守 ひとりの天皇に尽くした藤原南家最後の大臣
・藤原友人 出世より仙人に憧れた?風変わりな貴族
・酒人内親王 天皇に寵愛されながらも政争に翻弄された内親王
・空海 後世の伝説へ繋がる六国史に書かれた空海の最期
・菅原清公 菅原道真より優秀だった?祖父の功罪
・高階石河 唯一の特技?美声を誇った長屋王の子孫
・安倍真勝 没落する名族の中で僅かな出世を遂げた安倍氏の官人…etc

発行:株式会社日本ビジネスプレス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

96
なんだか倉本一宏先生の本ばかり読んでいるような気がしなくもない。『日本後紀』『続日本後紀』に記された貴族の薨去伝、即ち個人の評伝で興味深いものを取り上げたものである。相も変わらず官吏の履歴が続く誌面を読むことになる訳であるが、その辺りが人を選ぶかもしれない。しかしながら「酒を飲んだら泣上戸になる」朝廷軍指揮官とか、そういう記事に心を動かされる人にはオススメしたい一冊である。2024/05/23

花林糖

14
JBpressに掲載されたものを書籍化。六国史の中から『日本後紀』『続日本後紀』の薨卒伝から、藤原氏などの有名貴族から余り知られていない人物まで、興味深い人物を取り上げている。桓武天皇の平安遷都以降9世紀が多い。系図は勿論、祖父母や経歴、性格など詳しく書かれているので興味深く読了。面白かったです。当時では長身の約188㎝の甘南備(かんなび)高直。敏達天皇系の子孫。藤原氏の他、親王、紀氏、安倍氏、大伴氏の子孫の伴氏、空海、菅原道真の祖父、他。2024/09/19

ごいんきょ

13
平安時代の官職を理解していないと分かりづらいですね。 そういうのがよくわかる軽い本は無いかな。 2024/06/18

みのくま

8
かなりマニアックな本だが面白い。歴史教科書に載っていないような平安時代の貴族達を取り上げた本書は、歴史的な事件に関わっている時だけスポットライトが当てられる偉人伝とは異なり、彼らの俗人的な振る舞いや生活の息遣いまで感じる事ができる。特に平安初期の桓武期から嵯峨期の貴族達は平安遷都から薬子の変まで流動的な時代を生きており、歴史には残らないが立派な振る舞いをした貴族もいれば、失敗して没落した貴族もいた。酒が好きで泣き上古であったり、清廉すぎたり頭が良すぎて出世できなかったり、知られざる平安貴族社会を垣間見れた2024/11/24

遊未

5
面白い!お薦めの一冊です。 「日本後紀」「続日本後紀」の薨卒伝から内容は職名官位故人名から父母、祖父母名等を経て職歴、位階歴、仕事ぶり、実積、人となり等。空海以外に有名人いないかな?でも藤原始め有名一族名ばかり。親の七光りに実力、運不運、本当に思うに任せぬ一生であった人、長寿の人、突然短命に終わった人。今も昔もというところでしょうか。2024/08/16

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