ことのは文庫<br> 金魚姫と隠世の鬼灯

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ことのは文庫
金魚姫と隠世の鬼灯

  • ISBN:9784867165751

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内容説明

【電子版巻末には七原しえ先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
〈隠世(かくりよ)〉。
大妖怪・九尾の狐――鬼灯(ほおずき)の統べるあやかしだけの世界で生きる翠(すい)は、
その中でも特別な力を持つ金魚の姫。
それ故、あやかしからも〈現世(うつしよ)〉に住む人間からも狙われる翠は、
水面に映した〈現世〉の世界を覗き見ることを慰めに
護衛役の猫のあやかし・木蓮(もくれん)とともに息の詰まる日々を送っていた。

ある日、翠は迷い込んだ人間の亡者と出会い、
それがいつも覗き見ていた〈現世〉の青年・晴太(せいた)の祖母であったことから、
〈隠世〉も巻き込む騒動へと発展する――。

人間とあやかし。それぞれが強い想いを心に秘め、誰かを想う。
恋の物語がぎゅっと詰まった、大人のための恋愛奇譚!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starly

9
あやかしの金魚姫が人間に想いを馳せる…人魚姫を和風にしたような恋でした。好きってどんなの?好きって様々な形があるのね!…と無邪気な子供心ながらも人間の世界で様々な事を経験して恋について知っていく。恋の物語がぎゅっと詰まった恋愛奇譚。2024/06/03

色素薄い系

5
NetGalleyより。めちゃくちゃ面白かったです。一生に一度しか恋をしないという妖の翠が恋を知る為に人間に近付き「本当の恋」を知っていく物語。色々印象的なセリフはありましたが「人は本物の恋を見付ける為に色んな恋をする」という夏菜のセリフが特に好き。恋ってどんなもの?というのを翠が知ろうとした結果鬼灯の心を癒やす事になったのも良かった。恋はキレイな物と思っている翠の横でその恋のせいでずっと不機嫌な木蓮がまた…2024/04/08

4
金魚鉢を覗き込むようなきらきらとした透明感のある物語でした。人間に興味を持ち、恋に憧れる心幼い金魚姫。ひたむきさはひたむきさのまま、彼女は少し大人になった。2024/05/20

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