内容説明
著作隣接権の要求から、設定出版権の電子出版への拡大へ
〈電子書籍〉に対応する出版権の整備を内容とする「著作権法改正」(2014年)は、出版社・著作権団体・学者・文化庁等による錯綜した攻防を展開した。当時の資料・論文・メモを基にした貴重な記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
67
労作、そしてカタい……。頑張って何とか素人理解で順を追っていくと、①Googleを始めとする巨大米国企業が、日本語の書籍は今後全データを取得しオープンソースとして公開すると一方的に日本出版者側に通達(現地法あるいは内規によれば「米国内に販路がなく流通していない本は絶版本と見なされ、よって流通していない日本語書籍は無断で内容を取得しても問題がない」らしい)、②和解・大本合意には漕ぎつけたものの、内容の精査・是非に関して著作権者に丸投げしていた大手出版社のおざなり対応に批判が集まる、2023/10/22