天竺熱風録

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天竺熱風録

  • 著者名:田中芳樹【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • らいとすたっふ(2024/05発売)
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  • ISBN:9784396336820

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内容説明

唐の時代にとてつもない偉業をなしとげた男がいた。その名は王玄策。唐の外交使節としてインドに赴いた彼は、国を奪った悪王によって捕らえられてしまった。牢から脱出した王玄策は、文官の身でありながら、チベットとネパールから兵を借りて、簒奪者の軍に立ち向かう。異国の地で、異国の軍をひきいて、敵の大軍と戦った男の運命はいかに!? 壮大なスケールで描く歴史物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

39
★★★☆題名だけをみれば、三蔵法師、ひいては悟空率いる西遊記なのかと思い読み始めてみたところ、1ページではやくもその予測は穿たれる。主人公は、王玄策という唐 太宗皇帝時の中級官僚で、玄奘三蔵の帰国 数年後の話し。彼が、新た 国使として天竺(インド)へ向かう話であるのであるが、まぁ 内容的にみて面白そうでもなく 読むのをやめようかとも思ったが、文体が流麗で読みやすく 歴史上には、埋もれながらに 偉人がいるものだと関心はするが、作家もあとがきで書いている通り、あくまで娯楽としての読み物としても十分に楽しめる。2017/01/15

アイゼナハ@灯れ松明の火

26
著者が中国武将を語る際、かなりの確率で言及されてる(気がする)唐の武将、王玄策の物語(本当は文官)。三蔵法師の修学を契機に国交が結ばれた中華と天竺。修好使節として訪れた二度目の天竺でクーデターに巻き込まれた王玄策一行の運命や如何!この荒唐無稽に思える話が大筋史実だというところが凄いです。余程胆力の坐った人物だったんだろうなぁ。そしてこれだけの活躍をしながら武官として抜擢されなかったというのもまた凄い(笑)功を誇るようなお人柄でなかったところにも成功の秘訣があったのかもね。講談調の語りも面白かったです。2011/08/21

ようはん

16
隠れた名将とか自国と離れた場所で特異な存在感を放った歴史人物を知るのは好きだけど、本書の主人公である王玄策もその1人。一介の漢人外交官が訪問したインドで内紛に巻き込まれ、ネパールとチベットから招集した一軍を率いてインドの象兵部隊を撃破するとか興味を引かれないはずがない。2021/12/14

星落秋風五丈原

16
唐から使節として遣わされた天竺は悪王に支配されており、王玄策は捕われの身となる。脱獄した彼はチベットやネパールから兵を借り、再び天竺へ。悪の力を断ち切るために天竺を舞台に唐の外交官が悪と戦う姿を講談調の語り口で描いた英雄伝説。 中国大活劇物語。唐から使節として遣わされた天竺の地は、悪王により苦しめられていた。王玄策は智謀だけを武器に、戦象軍団に立ちむかう。中国史に輝く英雄、ついに登場!2004/11/22

サケ太

14
天竺に赴いた玄奘三蔵。しかし、歴史上唐から三度天竺へ行って、帰ってきた偉人がいた。王玄策。これは彼が二度目に天竺に向かった時の物語。講談調で語られ、サクサクと物語は進む。唐から始まり、チベット、ヒマラヤを超えて、ネパール、そして天竺へ。これだけでも大冒険ではあったが、彼を待つはさならる苦境。名も知れぬものに支配された王宮。兵を持たぬ状態で五万以上の天竺兵に、簒奪者阿祖那に立ち向かうのか。まさに手に汗握る。唐では一介の文官でしかない王玄策。知られざる彼の数奇な体験を知れて良かった。2016/09/25

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