内容説明
『日本奥地紀行』(240)につづく,イサベラ・バードのアジア紀行第2弾。1894年の甲午農民戦争と,それをきっかけとする日清戦争__19世紀末の朝鮮の実態を直接見聞したイギリス女性の貴重な記録。第2巻は,第19章から第37章まで。解説と総索引を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A.T
19
1878年にイギリスを発ち日本の横浜から北海道の奥地の道無き道を旅したイザベラ・バードさんの「日本奥地紀行」に続くロシアウラジオストクから朝鮮半島を巡る旅。62歳を過ぎた女性の一人旅だが、それが凄い取材力なんである。ソウルに到着した時、1895年1月だった。日清戦争が様々な戦局を迎えていた時の生々しい空気が伝わってくる。2019/03/31
hiroizm
3
著名な旅行家の物見遊山記かな〜と軽い気持ちで読み始めたけど、日清戦争期の緊迫感あるルポルタージュになってて読み応え充分だった。戦場となった街の様相や庶民の暮らしの荒廃がなんとも痛々しい。また封建制度が色濃く残る当時の社会文化も興味深い。また60代でこんな旅行した著者のタフさに脱帽する。朝鮮半島に介入してる日本についての彼女の分析もなかなか面白かった。Jアラート騒ぎの頃に、朝鮮半島の歴史を知ろうと思って読み始め、なんやかんやと忙しくて時間がかかったが、読み終えてホッとしている。2018/07/30
Kazuo
1
日清戦争直後のロシア沿海州の朝鮮人に始まり、1897年のソウルの様子で終わる旅。明るい将来展望を望めない国王の通知で締めくくられている。良い面悪い面いずれにおいても、その後の歴史を納得させる観察となっている。 現在の韓国と北朝鮮を観察するに、著者流に超辛口に評論させてもらえば、著者は120年前に今も変わらない朝鮮の本質を捉えている。解説がその意見を補強する。第一巻訳者あとがきを再読し、訳者の考えと行動に深く賛同するとともに敬意を表します。2015/03/26
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