内容説明
草創期の日本民俗学の先達,南方熊楠の英文をふくめた論考ほか,随筆,書簡文の代表的なものを精選した。『十二支考』(215-)とあわせて,南方の広範な業績のエッセンスを知ることができる。第1巻は,「履歴書」「南方二書」のほか,大正3年までの作品。
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
20
「無言貿易」より。 1903年、グリエルソンのThe Silent Trade の話。 南方先生は、Ghosts' Marketsという支那で 古くは鬼市と言っていたと玉稿を 『ノーツ・エンド・キーリス』に寄稿された。 未開民が他方の民と近づき触るるを忌む。 売手と買手相近づかざる貿易を鬼市と概称 するがよいとする(72頁)。 日米首脳が鮨を食い合っていたが、 無言貿易TPPでは困るな。 熊楠先生ならば、 あのような歓待は税金から出ているが、 どう評したであろうか。 2014/04/25
丰
1
Y-212000/10/03