内容説明
美しい姿をしたオオセンチコガネという虫がいます。この虫の大好物は、うんこ。成虫は動物のうんこを食べ、うんこの塊を地中に作って幼虫を育てることが知られています。しかし、土の中での幼虫の生態は謎につつまれてきました。絵本作家の舘野鴻さんが、知恵と根性と体力で、うんこ虫のくらしの解明に挑みます。失敗を繰りかえし、取材にかかった月日は4年。現代のファーブル昆虫記のような、オオセンチコガネの一大観察記です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
78
舘野鴻(たてのひろし)さんの研究本。うんこ虫=オオセンチコガネは宝石のように美しい虫。絵本を書くために飼育を試みるがうまくいかない。飼育のために試行錯誤を繰り返す▽雑食動物の糞はオレフンを使用、に笑う。ワクワクが伝わってくる良本。読み応えがありました。分類486。傑作集2024年発行2025/12/23
Aya Murakami
69
図書館本。 糞をエサにする昆虫を家族が「飼う!」といいだしたら…、全会一致で反対意見になりそうですし、私だってイヤだ。しかし本書で繰り広げられる実験研究のトライアンドエラーは血と汗と涙の結晶であることがよく伝わってきます。そして成虫がたべるうんこと幼虫が食べるうんこは違うものなのか。うんこというと雑菌だらけのイメージですが、オオセンチコガネの幼虫は空気中の雑菌にやられるか弱き存在。生物の世界は分からないことだらけ。2026/05/08
たまきら
38
「たくさんのふしぎ」で出版されたものの焼き直しです。今までの舘野さんの本は研究成果、といった感じの内容でしたが、こちらは現在進行形。うんちに慣れ切った舘野さんの剽軽な姿も登場し、足元にいる小さな生き物にまだまだ謎が隠れていることや、それを観察しより理解を深めていく喜びがつづられています。「さあ、こちらの世界にいらっしゃい!」と言わんばかり。楽しい絵本ですよ!2024/06/22
Kazuko Ohta
28
ドキュメンタリー映画『うんこと死体の復権』を観て著者を知りました。う◯ことゲロネタが出てくる映画は苦手なんですが、なんとなくこれは劇場に足を運んでしまい、最後列に座ってう◯こは直視しないようにして鑑賞。う◯こを好物とするオオセンチコガネはその生態が謎であることに興味を惹かれた舘野さん、オオセンチコガネを飼って詳細を記す。虫の絵で知られる人ですが、人間を描いてもすごく良い。腰に手を当てて首をひねるオッサンの後ろ姿には笑った。牛糞使用でよかったと思ったらやっぱり俺糞かよ。しかも結局う◯こに限らんてか。(^^;2024/11/07
Nao Funasoko
22
「昆虫MANIAC」(昆虫展)で知り、「うんこと死体の復権」(映画)でさらに興味は募り辿り着いた一冊。今年の夏は、うんこと死体が繋ぐ生命の連鎖について知見広めることになった夏でした。2024/09/01
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