家族

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家族

  • 著者名:千葉皓史【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • ふらんす堂(2024/05発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781415307

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内容説明

◆ふらんす堂電子書籍1000円シリーズ

◆第二句集

濤音のどすんとありし雛かな

『家族』は私の第二句集である。
本句集には、『郊外』以後、ほぼ平成末年までの作品を収めた。


◆自選十七句
敲いてはのし歩いては畳替
外套の中なる者は佇ちにけり
青空の端に出されし福寿草
幼子の遊びくらせる二月かな
ひとつこと済みたるものの芽なりけり
みづうみにみづあつまれる紫雲英かな
菜の花を挿す亡き者に近々と
櫻貝夜深き風は聞くばかり
濤音のどすんとありし雛かな
明易き森の中なる灯がともり
遠国の石を配せる牡丹かな
萍のうごかぬ水の減りにけり
いづこへか下る石段夜の秋
白波に乗る何もなしきりぎりす
はなびらの間のひろき野菊かな
コスモスを大人数の去りしなり
青空の光つてゐたる秋の暮

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