内容説明
ダチョウはホンマにアホな鳥。でも地球を救ってくれるんです――。家族が入れ替わったことにも気づかないほど鈍感力が高いが、卵から取り出す抗体は感染症予防やがん治療、メタンガス削減に役立つとされ、世界中の企業が熱視線を送る。「ダチョウ博士」と呼ばれる著者が面白すぎる生態から抗体の最新研究までを説く、爆笑必至の科学エッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
77
ダチョウは自分の家族の顔すら覚えないアホである。だが大怪我をしても感染も起こさないし丈夫。抗体を作る力がズバ抜けているのである。その発見をした博士の書。ダチョウより作者が気になってしょうがない。平仮名が書けず小学校はほぼ行かず、高卒で工場で働いていたが、ふと進学したくなって、51歳で京都府立大学学長に上り詰めた。喋るのは得意だが人付き合いが苦手なので大量に書く論文のファーストオーサーもラストオーサーも自分。ベンチャービジネスを手がけているのは有名だが正直ちょっと怪しい商品も多い。文章はめちゃおもろい。2025/06/18
はっせー
51
めっちゃ笑えた!ダチョウについて学べる+笑えるというなんとも奇妙な組み合わせになっているが本書はそれが成立している。まずダチョウのアホさについて書かれている。ここでダチョウの名誉に関わるので強調したい。ダチョウの悪口を書かれているわけではない。アホといってもネガティブではなくポジティブなほうで説明されている。そこは強調したい。そしてダチョウの凄さも語られている。なんといっても免疫力の高さと回復力の高さであろう。免疫力が高く抗体を作るスピードが本当に早いらしい。もっとダチョウの研究が進んでほしい!2024/08/01
マリリン
45
ダチョウ大きい! そして駿足。 脳自体も小さいというが、アホな行動が可笑しくも愛らしくもあり、人間もダチョウのように生きたら生きやすくなるのではと思う天然ぶりがまた良い。狂暴なのに神経質だったり、睫毛が長く可愛い眼差しだったり。ダチョウ愛に感染してしまいそう。嫉妬深いのはインコだけではなかった。雌インコは発情期の羽の香りが人間を惑わすように、ダチョウは涙の甘さで人間を惹き付ける。ウイルスについても書かれているが、ダチョウの玉子が役立つとは。著者の経歴も面白いが、ダチョウを知ることで鳥好き心が満たされる。2025/01/31
tomi
27
ダチョウの脳みそはつるつるで、目玉より小さい。飼い主を覚えられないどころか、自分の家族が入れ替わっても気づかない(!) しかし抜群の免疫力を持ち、ウイルスの抗体を早く大量に作れてマスクなどに活用でき、育毛剤から地球温暖化対策までも。ダチョウってただデカいだけではなかったのか! ダチョウの能力も凄いが、何度蹴られて骨折しても愛情たっぷりの塚本先生のダチョウ愛も凄い。先生は小学校時代は不登校児で、大好きな鳥の研究に没頭していたという筋金入り。関西弁のユーモアたっぷりの語り口も面白く、おすすめ。2025/02/24
Gummo
19
メスのダチョウにウイルスなど抗原を注射すると、抗体が含まれた卵を産む。その卵から抗体を取り出すことで、抗体を安く早く大量に作り出すことができるのだとか。マスクに始まり、化粧品、育毛剤、飴、ダイエットサプリ、歯磨き粉など、ダチョウ抗体を使った様々な商品が出ているようだ。試しに買ってみようと思う。2024/08/18
-
- 電子書籍
- 没落予定なので、鍛冶職人を目指す【分冊…
-
- 電子書籍
- Retry~再び最強の神仙へ~【タテヨ…
-
- 電子書籍
- 右手に指輪をする夫(10) コミックな…
-
- 電子書籍
- スポーツ傷害ハンドブック
-
- 電子書籍
- THE DAY 2018 Autumn…