ハヤカワ文庫NF<br> ヴィクトリア朝時代のインターネット

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ハヤカワ文庫NF
ヴィクトリア朝時代のインターネット

  • 著者名:トムスタンデージ【著】/服部桂【訳】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 早川書房(2024/05発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
  • ポイント 275pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150506094

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内容説明

かつてない距離を即時に越えるコミュニケーションを可能にした電信。その発明史と、19世紀の欧米社会に与えた大いなる影響を描く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

137
初めてインターネットを使ってみて、世界の情報を瞬時に知ることができる技術に驚嘆した。19世紀半ばにモールス信号を使った電信が実用化された当時の人びとの反応も、テレビも電話もコンピューターもないだけに魔法かと思えたろう。そこで起こった技術開発競争とスクープ合戦に詐欺、オンライン恋愛にハッキングなど、ネット時代と全く同じだった。進化した技術を見せつけられた人の反応は150年前も現代もまるで変っていないとは、情報化に対応する能力に限界があるのは明らかだ。適当なところでハイテク化を止めた方が人類のためではないか。2024/08/12

へくとぱすかる

57
エジソンもカーネギーも若いころに従事していた世界最初の光速通信。ヴィクトリア朝時代に急速に広がり、実用化された「電気式テレグラフ」、要は電信によるコミュニケーションは、現代のネットと驚くほど似ていた! 21世紀の電報は化石的に残っているだけだが、最盛期の利用のされ方はまさにネットそのもの。想像もしていなかった。のちに電話が発明されると黄金期は去っていき、まさにヴィクトリア朝時代に熱は収まる。著者の言う「テレコミュニケーションの民主化」が、バソコン・スマホ時代の今、今度こそ理想的に実現してほしいと思う。2024/05/19

よっち

39
19世紀ヴィクトリア女王の治世。現代のインターネットがもたらしたものと驚くほど酷似したモールス符号による電信を巡る夢想家たちが織りなした発明史。距離を即時に越えるコミュニケーションを可能にして世界を繋いだ電信の登場。それはビジネスの手法を劇的に変化させただけでなく、通信社間のスクーブ合戦、当時の最新通信技術を利用した詐欺やいかさま、オンライン恋愛、ハッキングなど、それを利用しようとする人々の縮図になっていて、そういう時は往々にして技術の功罪が問われがちですけど、良くも悪くもそれを使う人次第なんですよね…。2024/05/29

ばんだねいっぺい

32
同時に暗号の本を読んでいるので、興奮しながら楽しく読んだ。画期的な発明も結局のところ、小を積んで大をなすでできている。モールスの人生も興味を引いたが、それにしてもエジソンを改めて自伝を読み返したいと思った。新技術に対する人の無理解は、しょうがないと思った。2024/11/14

kei-zu

26
評判は高いが、原著の刊行が1998年と聞いてなかなか手が伸びなかったのですが、読後の感想は「おもしろかったー」。世界中が(電信用の)ワイヤーでつながり、技術がそれまでの常識を覆す展開は今更ながら驚きであり、技術革新が進んでいく過程も興味深い。電信で知り合った知人に会ったら異性でびっくりなんてことは、この頃からあったのですね。2025/01/12

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