内容説明
第72回ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞・特別表彰を受けた映画『マイスモールランド』を監督自身が小説化!
ここにいたい。願うことも罪ですか? 日本で暮らすクルド人少女の願いと闘いの物語。
幼いころから日本で育ち、埼玉の高校に通うクルド人の少女サーリャは、バイト先で東京の高校生・聡太と出会う。県境を流れる荒川の岸辺で、少しずつ心を通わせていく二人。しかしある日突然、在留資格を失ったサーリャの家族は、就労を禁じられ、自由に移動することもできなくなる……。
現代社会の不条理を、居場所を求めて闘う一人の少女の視点で描き、ベルリン映画祭で高く評価された映画『マイスモールランド』(2022年5月6日公開・嵐莉菜、奥平大兼出演)を監督自ら小説化した注目作。
第72回ベルリン映画祭ジェネレーション部門正式招待
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桐一葉
3
"入管"という言葉は聞いたおぼえがある。亡くなった方がいらして、ニュースになってたな…くらいの知識で、何も知らない自分に危機感を抱いた。自分の国では安全に生きられないから遠路はるばる日本という国にやってきて長年暮らしていたとしても急に、もうあんたら故郷に帰ってって放り出されるってことやんね…ここに居ていいんや、と思えない状況で生きていることのおそろしさ。足元から恐怖がせりあがってくる感覚になった。2024/07/27
to-monica
2
映画の評判を前々から聞いていて、まずはノベライズを。とにかく自分の無知を恥じながらの読書でした。川口でのクルド問題や入管のこと、漠然と流れてくる情報はあるけれどそれがなんなのか、そもそもクルドってどこだろう…当事者のサーリャちゃんたちはもっと切実な板挟み。自分はなに人なのかをいえないつらさ。当たり前を制限される理不尽さ。難民問題をもっと知りたいと思いました。2025/07/08
あずき粥
2
難民申請をしながら日本で暮らす高校生のサーリャ。生まれついた環境が異なるだけで、こうも複雑で不自由になるのか。自分が何も知らない事が恥ずかしくなる。 サーリャの視点で描かれているので難しく無く読め、淡い恋なども瑞々しく好感が持てる。2024/07/24
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