2022年のモスクワで、反戦を訴える

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2022年のモスクワで、反戦を訴える

  • ISBN:9784065359051

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内容説明

彼女を大胆な行動に駆り立てた理由とは?
周囲の沈黙と冷笑の中、すべてを失いながら自らの良心に従いながら一人で行動し、自由を勝ち取った女性の手記。

ロシアのウクライナ侵攻後まもない2022年3月14日。モスクワの政府系テレビ局・チャンネル1のニュース番組中にスタジオに乱入し、反戦ポスターを掲げた女性。この映像は瞬く間に全世界に配信され、一躍時の人となったマリーナ・オフシャンニコワ。
しかし彼女の行動は、欧米での賞賛の一方、母親はじめ国内の多数派からは「裏切者」のレッテルを張られ、激しいバッシングの対象に。

同局のニュース編集者として何不自由ない暮らしをしていた彼女をこの行動に駆り立てた理由とは?
そして、彼女の周辺のメディア関係者は、ごく少数の支援者の強まる言論統制のなかでどのような行動をとっていたのか?
反戦行動後、逮捕・失職・親権制限・自宅軟禁など、次々とやってくる逆境。
最終的には娘を連れて決死の国外脱出に成功するまでの激動の7ヵ月間を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

乱読家 護る会支持!

4
ロシア国民に偽りの情報を流し続け、ウクライナへの敵対心をあおるロシアメディア。 テレビ局に勤務する著者マリーナ・オフシャンニコワさんは、2022年3月14日、モスクワのテレビ放送局第一チャンネルのスタジオで生放送中に、MCの後ろで「ウクライナ戦争反対」の紙を広げ、プーチンへの抗議を行なった。。。 日本でもロシアのウソ情報を信じ込んでいるジャーナリストがいるくらいロシアの情報操作は巧妙である。 本書によると、ロシア国民のほとんどが、本気でウクライナは悪で、ロシアは正義の戦争をしていると信じているようだ。 2024/10/15

Oki

4
ほとんどヒットラーと見分けがつかないような人物が今の世に出現して、それがどのように世界に害毒をまき散らしているかが、臨場感をもってせまってくる。 今の人類のNo1の課題は、プーチンや金正恩のような強欲で、殺人や盗みや嘘に対する敷居がとつもなく低い人類個が権力をもたないようにすることだと思った。2024/06/23

KocmocKocma

1
チャンネル1のニュース番組中にスタジオに乱入、反戦ポスターを掲げたニュース編集者、マリーナ・オフシャンニコワ。何がこの行動に駆り立てたのか。 この人やら『母、アンナ』のヴェーラ・ポリトコフスカヤやらアルトゥール・スモリヤニノフ(徒歩でラトヴィアへの国境越えした人気俳優)やら結局国外に逃れたのだが、レニングラード封鎖生存者でありペテルブルグで自作の絵を掲げ反戦反政権のスタンディングを続けるアーティスト、エレーナ・オシポワさんら国内で抵抗を続ける方たちの現況が気になる。「小さなピケ」の中の人とか。2024/06/10

takao

1
ふむ2024/07/19

アカショウビン

0
筆者の事件(報道)は記憶にある。ロシアにもこんな人がいるのか、と思った。主張としては分かりやすく、本が出たということは西側へ亡命したということで、内容には期待していなかった。しかしたいへん興味深い中身だった。テレビ局は、少数のプーチン支持のイデオロギー派とカネのための多数のシニカル派。そんな中、戦争で子供が殺され我慢ナラン!と当たり前のことを叫んだわけだ。家族は分解していく。ロシア国内で弾圧され、ウクライナでもスパイとされる。ハイブリッド戦争に巻き込まれるのだ。監獄そして脱出の展開はエキサイティングだ。2024/09/09

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