内容説明
こんな窮屈な時代だからこそ、たまには、心に深呼吸させてみませんか? 目に見えるモノではない「心の相続」をすることの重さ、生きるためのエネルギーとなる「ノスタルジーの力」、そして「後ろ向きに前へ進むこと」の大切さ。自由闊達、融通無碍。九十歳をこえた作家が自らの豊富な経験をもとに綴る、「週刊新潮」連載のエッセイから選りすぐった、人生を楽しむためのヒント満載の四十三編。(解説・南陀楼綾繁)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*takahiro✩
4
おそらく高校生の頃、青春の門の一部を読んだことがあります。その後、四季・奈津子も一部を読んだことがあるかも知れません。思い出せませんがそれ以外ももっと読んでいるはずです。その程度の読者ではありますがこの方の存在感は別格と思っていました。まだご存命で共にコロナの日々を送っていたのですね。いつまでもご健康で書き続けてもらいたいです。2024/07/23
ikedama99
4
週刊新潮連載のエッセイであることは知らずに読んだ。昔が面白い、というだけではなく、「今」と「昔」のつながりというのもある。土門拳の「室生寺」の話題なども楽しく読めた。「ノスタルジーは、生きるエネルギーである」というのは、最近強く肯定したくなっている。2024/06/20
平坂裕子
3
初読み五木寛之。その交流関係の幅広さは流石!手紙を書くのが苦手というのは、ビックリ。 たまには、読んだことのない作家の本も挑戦してみるのは楽しい。2024/07/02