新潮文庫<br> 神の悪手(新潮文庫)

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新潮文庫
神の悪手(新潮文庫)

  • 著者名:芦沢央【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2024/05発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/27)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101014333

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内容説明

俺はなぜ、もっと早く引き返さなかったのか――。棋士を目指して13歳で奨励会に入会した岩城啓一だったが、20歳をとうに過ぎた現在もプロ入りを果たせずにいた。9期目となった三段リーグ最終日前日の夕刻、翌日対局する村尾が突然訪ねてくる。今期が昇段のラストチャンスとなった村尾が啓一に告げたのは……。夢を追うことの恍惚と苦悩、誰とも分かち合えない孤独を深く刻むミステリ5編。(解説・斜線堂有紀)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

100
芦沢央さんの将棋短編集。これは、将棋好きな人や将棋に詳しい人は楽しめると思いますが私には難しかったです。サスペンスの部分や展開はいつもの芦沢さんの味が出ていて良かったと思います。1作目の『弱い者』は、災害時の避難所についてタイムリーに考えていたところだったのでより怖い話でした。『ミイラ』が比較的わかりやすい話でした。2024/09/01

オーウェン

55
ここ数年よく見かけるようになった将棋を題材にした短編ミステリ。 詰将棋や対局。 そして将棋に掛ける想い。 「弱い者」 プロと対局する子供の一戦。 鋭い手を突いてくるので感心するプロだが、なぜだかあり得ない打ち手をやってくる子供。 その心情を察していくプロが辿り着いた答え。 311で将棋が果たした意義を知る。 「ミイラ」の詰将棋の解けない答えも最後に感動するし、「盤上の糸」の後半の意外な事実も面白い余韻。2024/12/31

新田新一

38
傑作短編集!将棋を主題にした5つのミステリーです。将棋のことはルールをぼんやりと知っている程度だったので、この本を選んだのは失敗だったかもと思ったのですが、それは違いました。どんでん返しの巧さに舌を巻くばかり。どんでん返しと言っても単なるミステリーの技巧ではなく、もっと深みのあるものです。大きな経験をしたときに、物の見方が変わることがありますが、そんな感じです。一話の「弱い者」が一番の好み。主人公が対戦した棋士には、あっと驚く秘密がありました。それを知ったときに感動が込み上げてきます。2024/07/02

カブ

37
将棋にまつわる5つの短編集。将棋は全くわからないが面白く読めた。将棋を知っていたらもっと楽しめたかもしれない。どの話も良かったが特に最後の「恩返し」が好き。2024/06/29

さくら★もち

33
毎回絶妙にイヤ~な気持ちを味わわせて貰っている芦沢さんの小説。今回は将棋に絡めた内容ということで、将棋の知識がない私に読めるのかしら?と思っていたけど、それぞれの立場で将棋にかける情熱に震え、将棋盤を挟んだ緊迫したやりとりにドキドキして、将棋を指す者が抱える事情が暴かれた瞬間に怖気立ち、勝負の行方にハラハラできて、それなりに楽しませて貰えた。犯罪に対する罪悪感が色濃く伝わってきて、こちらも冷や汗をかいてしまいそうになる表題作「神の悪手」が好み。将棋の駒の動きがイメージできたらもっと楽しめるんだろうなぁ。2024/08/23

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