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内容説明
組織不正は、いつでも、どこでも、どの組織でも、誰にでも起こりうる。なぜなら、組織不正とは、その組織においていつも「正しい」という判断において行われるものだからだ。組織不正を行わない方が得策と言えるにもかかわらず、組織不正に手を染めてしまう企業が少なくないのはなぜか。燃費不正、不正会計、品質不正、軍事転用不正の例を中心に、気鋭の経営学者が組織をめぐる「正しさ」に着目し、最新の研究成果を踏まえて考察。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Book & Travel
29
不正は動機・機会・正当化の3つが揃うと起こりやすいというが、組織不正はそうとも限らない。悪意によるものだけでなく、正しいと思ったことをした結果、不正が生まれてしまうことがある、そういった視点で、燃費不正、不正会計、品質不正など様々な実例が取り上げられている。経営学者である著者の分析は興味深いが、著者のいう「正しさ」の切り口がやや腑に落ちない印象。一方で様々な不正の内容が分かりやすく纏められている点は勉強になった。それにしても外為法違反冤罪事件での捜査のやり方は酷いものだと改めて思った。2024/07/31
よっち
26
組織不正はいつでもどこでも、どの組織でも誰にでも起こりうる。組織を巡る正しさに着目して、最新の研究成果を踏まえて考察する1冊。不正を行わない方が得策と言えるにもかかわらず、手を染めてしまう企業が少なくないのはなぜか。組織不正の危うさと正しさを、自動車メーカーの燃費不正や大手企業の不正会計、製薬会社の品質不正、軍事転用不正の冤罪摘発を巡る迷走などを事例に解説していて、不正が起きてしまう原因が個々人の意識よりも構造的な要因であることが多く、認識のズレをどう埋めるのかについて個人の問題としない意識も重要ですね。2024/06/06
山ろく
19
不正企業を擁護するものでも、「俺だけが悪いんじゃない」と誰もが言うよね、という話でもない。そもそもバレた時のことを考えたらできるはずなのに、それでも組織不正が起きるのはそれが「正しい」ことだから。自動車の燃費不正をはじめ4つの事例を取り上げ、そこで何が起きたのかを論じていく。「組織にいる多くの人々が、何かしら「正しい」と考えている状態があって、それを疑うことなく長い間続けてしまったというのが組織不正の本質ではないか」。根拠を問われない単一的=固定的「正しさ」が不正につながるとする最終章の分析が印象に残る。2024/09/01
あんさん
15
必ずしも動機がなくとも不正事件に繫がってしまったと思われる事例を考察した本。不正会計(東芝)、品質不正(ジェネリック医薬品)、警視庁による冤罪(誤認捜査)。特に最後の大河原化工機の冤罪事件には怒りを禁じ得ない。これらへの予防策としての著者の提案はメンバーに女性を含めるなど「年齢、国籍、経験など」の意思決定機関における多様性の確保。「「正しさ」とは、常に複数的=流動的」で「絶対に正しいと思うことほど、絶対に間違う可能性につながっている」ことを忘れないようにしたい。2024/08/13
かんがく
13
日本企業の様々な不祥事を挙げながら、その要因を分析していく。組織の体制だけでなく、そもそもの法制度や政府の国策が原因であったり、企業が倫理意識を強めた結果として逆に不正が起きたりと様々な事例があることがわかった。2025/02/17
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