集英社新書<br> 福沢諭吉 「一身の独立」から「天下の独立」まで

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集英社新書
福沢諭吉 「一身の独立」から「天下の独立」まで

  • 著者名:中村敏子【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 集英社(2024/05発売)
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  • ISBN:9784087213164

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内容説明

幕末から明治にかけて、来たるべき近代国家の在り方を構想した大思想家、福沢諭吉。
既存の研究では、彼の武士としての前半生は、ほとんど重視されてこなかった。
だが、未知の文明の受容と理解を可能にするためには、何らかの器が必要だったはずだ。
本書では、福沢の中で儒学の枠組みと西洋がいかに響き合い、どのような変化がもたらされたかを丹念に描く。
家族や男女関係など「私的領域」を含む社会を見据え、西洋思想の直輸入ではない「自由」と「独立」への道筋を示した、鮮烈な福沢諭吉論の誕生!

【目次】
はじめに――「議論の本位を定める」(『文明論之概略』第一章)
一、福沢の前半生――「一身にして二生を経る」(『文明論之概略』緒言)
二、西洋から学ぶ――「文字は観念の符号」(「福沢全集緒言」)
三、『中津留別の書』――「万物の霊」としての人間
四、『学問のすすめ』――自由と「一身の独立」
五、『文明論之概略』――文明と「一国の独立」
六、「徳」論の変化――「主観の自発」か「客観の外見」か
七、男女関係論――「一家の独立」
八、理想社会としての「文明の太平」――「天下の独立」

引用・参考文献
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coldsurgeon

5
福沢諭吉が生み出した「自由」という言葉の解釈が、時代により振り回されていることが気になり、福沢諭吉の思想を訪ねた。福沢は、儒学を学び、その思想を取り入れながら自己の社会構想を形成してきた。先人の教えをなぞるという儒学の学習のやり方ではなく、西洋的な科学的合理的思想の学習に変えることが福沢の思想における重要な転換であり、それにより自由と独立の思想を導くことができた。人間が社会に生きるとき、「自由」は相互的なもので、時には「堪忍し」、自分の意向を曲げなければならないこと、自由が可能性があることを説明している。2024/06/28

Go Extreme

1
https://claude.ai/public/artifacts/51c08782-afae-4572-8558-11113d1ff21f 2025/06/13

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