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内容説明
『言語の本質』(中公新書)で
「新書大賞2024」大賞を受賞した
今井むつみ氏の書き下ろし最新刊!
間違っているのは、
「言い方」ではなく「心の読み方」
ビジネスで 学校で 家庭で ……
「うまく伝わらない」という悩みの多くは、
「言い方を工夫しましょう」「言い換えてみましょう」
「わかってもらえるまで何度も繰り返し説明しましょう」では解決しません。
人は、自分の都合がいいように、いかようにも誤解する生き物です。
では、都合よく誤解されないためにどうするか?
自分の考えを“正しく伝える”方法は?
「伝えること」「わかり合うこと」を真面目に考え、
実践したい人のための1冊です。
目次
はじめに 認知科学者が教えるコミュニケーションの本質と解決策
第1章 「話せばわかる」はもしかしたら「幻想」かもしれない
第2章「話してもわからない」「言っても伝わらない」とき、
第3章「言えば→伝わる」「言われれば→理解できる」を実現するには?
第4章 「伝わらない」「わかり合えない」を越える
終章 コミュニケーションを通してビジネスの熟達者になるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
R
141
物凄いわかりやすい、なるほどなと感心してしまった。人間が知らず省略してしまう前提があるということや、ある種の型があるので、同じものを見た時、状況になったとき、些細なことが文化の違いや、それまでの経験によって大きく差ができてしまうという、とても当たり前の部分をすごく丁寧に説明していてすごくよかった。結局仕様検討のように、言葉の意味を詰めていかないと、ちゃんと伝えるということは難しいと、肝に銘じなくてはと思うばかりである。2024/10/26
ヨンデル
139
★「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか、認知脳科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策、今井 むつみ/日経BP。この本はあまり期待せずに図書館で借りた本ですが、私にとって人の本質を知る絶好の書籍でした。この本に書かれている重要なテーマは「スキーマ」と「認知バイアス」に関することです。すべての人は生まれ持った遺伝子を基に、現在までの生活体験を通して得た「スキーマ」を持っている。その中から、自分にとって良い経験、悪い経験を生活に生かす「認知バイアス」を得るのである。2025/08/27
Tenouji
132
人間の高度な認知機能ってのは、コミュニケーションにおいて「諸刃の剣」なわけで、良いコミュニケーション目指して、失敗に対して遅くてもいいから熟考して振り返りを行い、素早く的確な判断ができる直観にまで己の認知機能を高める、ってことなんだな。しかし、相手がいるコミュニケーションにおいては、「神聖な価値観」に出会うと、大抵、突破できないってことだし、良いコミュニケーションを目指さずに、相手をコントロールする意図で悪用されることもあるよね。どちらのケースにも最近遭遇したので、仕組みの整理にはなったけど。2024/05/13
修一朗
124
職場の人からの回覧図書。認知心理学での「スキーマ」の考え方は,まぁそうでしょうねというもの。一人ひとりの学びや経験、育ってきた環境、興味関心は異なるわけで、そもそも言葉一つ一つのイメージは人によって同じでないことが前提でコミュケーションしなさい,ということをいろんな事例を挙げて述べている。打てば響く人ばかりの職場は,きっと気持ちがいいだろうけどね。2025/01/17
tamami
115
前著『言語の本質』、本書、最新刊『学力喪失』と今井むつみさんの著作に続けて触れている。前後の二作が「言語の誕生と獲得」、「学力困難の裏にある個々人の認識の歪み」といったテーマを扱っているのに対して、本書は、日経BP発行故にか、学校、家庭という日常生活、殊にビジネスの場面で多く見られる、伝え方・伝わり方の失敗とそれがより正しくあるための方法や心がけを記す。誰もが等しく持っていると思われるごく基本的な思考の枠組みさえ、向かい合う二人の間でも共通しているとは限らない、という認識の下での「対話」が必要なのである。2025/03/13
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