中公新書<br> イワシはどこへ消えたのか 魚の危機とレジーム・シフト

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中公新書
イワシはどこへ消えたのか 魚の危機とレジーム・シフト

  • 著者名:本田良一【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2024/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121019912

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内容説明

イワシが獲れなくなった。全国水揚げ量はピーク時の一六〇分の一となり、すでに私たちにとって身近な魚とは言えなくなりつつある。一方で、サンマは豊漁が続いている。なぜこのようなことが起こるのか。本書は、九〇年代以降、定説となった「レジーム・シフト」による魚種交替という考え方をわかりやすく説明し、水産行政や地元産業への影響を通して、人類の共有財産である水産資源をどう守っていくかを考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビイーン

24
漁業問題は深いなあ。「レジーム・シフト」の入門書。日本の漁業について大いに考えさせられる。2019/05/18

たけふじ

2
「大気・海洋・海洋生態系からなる地球の基本構造が数十年間隔で転換すること」と定義されるレジームシフト。海洋資源も自然の一部である、という考えてみれば当たり前のことを無視して突き進んできた結果が今のサンマの不漁。見境なしにとり続ける漁業者。業界団体の顔色を見て「漁獲可能量(TAC)」を定める水産庁。サンマのTACはまともに見直されることもないまま2020年も変わらず26万トン。不漁は漁業者と行政の共犯によるもの、ということなんだろう。2020/11/29

yearning for peace

2
耳慣れない「レジームシフト」という言葉と共に、現在漁業と海洋が抱えている問題について、分かりやすく説明してくれている良書。コラムとして、漁法を紹介しているのも嬉しい。各国の意識レベルを合わせ、乱獲防止はもとより、レジームシフトと環境問題を土台にして、コモンズ政策の一環として捉えていかなければ、次代により良い食生活を営ませることはできなくなるだろう。食糧・資源・エネルギー・医療問題は、政争の具や過度なビジネスにしてはならない。2009/08/31

紙魚

2
乱獲は確かに重要なファクターではあるが、唯一のものではない。環境変化が漁種に影響を及ぼす。本書はそのレジームシフトに対する各地の漁協や水産庁の取り組みを分析する。水産行政や環境対策、ひいては一般市民の食の嗜好までふくめた幅広い言及で、読ませるものがある。公海での漁や回遊魚については国際的な問題ともなり、日本の今後の対応が気になる。2009/08/20

poppen

2
魚の水揚げ量の減少の半分の原因は乱獲だが、残りの半分は環境の変化であるレジーム・シフトにある、という書。地球温暖化という大きな環境の変化の中、水産資源をどう保護し育てていくかということが重要な時代になることを教えてくれる。2009/05/20

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