光文社文庫<br> キッチンつれづれ

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光文社文庫
キッチンつれづれ

  • ISBN:9784334103149

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内容説明

大崎梢、近藤史恵、永嶋恵美、新津きよみ、福田和代、松村比呂美、矢崎存美、福澤徹三。短編の名手8人が「台所」をテーマに競演。「ここだけのお金の使いかた」「おいしい旅」シリーズなど、続々重版中の人気ユニットによる全編書下ろし短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mayu

24
アミの会+福澤さんで描かれたキッチンがテーマのアンソロジー。料理ではなくキッチンなので、窓から見える隣の家のキッチンだったり子供の頃のキッチンでの思い出だったりとさまざま。キッチンといえど料理が苦手な人達も多く出てくるのが意外だった。福澤さんの新宿の居酒屋が舞台の「限界キッチン」はハラハラしながら気になる展開に一気読み。最後の矢野さんの幼い頃にお腹が空いて仕方が無い時に出逢ったお姉さんとの話「黄色いワンピース」も好きだった。どの話も読みやすく三者三様、今回も楽しませていただきました!2024/05/20

20
とても良かったです。前半から軽めで後半にいくにつれ重めの話になっていく感じでしたが 私は後半の方が好きでした。 キッチン、台所といえば、幸せや苦い思い出、時には料理をしながら考え事をしたりと、沢山の出来事があります。 8編あるうちの6編はとても好きという当たりのアンソロジーでした。 それでも1番好きだったのは 松村比呂美さんの[離れ]かなぁ。 料理というよりは、そのキッチンに立つ人々の人間ドラマ。 そこに立つ人を大事にしたいし、その人にとって幸せな場所に、キッチンも含まれたらいいですね。2024/05/29

Mayrin

9
読み終わってから改めてテーマが「キッチン」だったことに納得。推理ありほのぼのありで面白かったです。特に永嶋恵美さんと矢崎存美さんが良かった。2024/05/27

bluets8

4
8人の作家が紡ぐキッチンをテーマにしたアンソロジー。お店のキッチンの話ではなくご家庭の「台所」にまつわる話で、家族やご近所の身近な話題で基本円満で終わるで、読み終わるとほっこり/しみじみした気分になれるアンソロジーになっている……一部を除いて。イチオシは料理ではなく台所からの景色がメインという着眼点の面白さと、お迎えの家人の妙な行動から抱く疑惑と膨らむ妄想からのハートフルなオチという、綺麗なストーリーラインが良い『対面式』。料理の思い出を語る話の中では家族愛溢れる『お姉ちゃんの実験室』が良かった。2024/05/19

Tatsuo Ohtaka

4
8人の作家(男性はゲストの福澤徹三のみ)が、料理をテーマに短編を書き下ろし。好きな作家(大崎梢、近藤史恵など)が書いているので、楽しみに読んだ。どれもよかったけれど、今回は巻頭の福田和代「対面式」のうまさにやられた! いいね!2024/05/15

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