光文社文庫<br> キッチンつれづれ

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光文社文庫
キッチンつれづれ

  • ISBN:9784334103149

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内容説明

大崎梢、近藤史恵、永嶋恵美、新津きよみ、福田和代、松村比呂美、矢崎存美、福澤徹三。短編の名手8人が「台所」をテーマに競演。「ここだけのお金の使いかた」「おいしい旅」シリーズなど、続々重版中の人気ユニットによる全編書下ろし短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

164
久しぶりにアミの会。毎日1話ずつ読むはずが、やっぱり読まされちゃう。ゲストの福澤作品を含め全8話。どれも面白く読んだ。テーマは【キッチン】そこから生まれるもの。そこから見えるもの・・つれづれ?諸々・交々でしょう(笑)ほっこりやオイオイだったり、えぇー!やドキリとしたり・・中でも姉妹の関係が好い『お姉ちゃんの実験室』継母が切ない『離れ』そして、苦さが残る『姉のジャム』が特に印象に残る。次はどんなだろう?楽しみでならない。2024/07/04

シナモン

115
アンソロジー系はやっぱり近藤史恵さんに目がいっちゃう。ダークだけど、それだけじゃない。深かった。姉妹って難しいよね。2024/07/23

Karl Heintz Schneider

92
どの話も面白かった!特に良かったのが、新津きよみさんの第二話「わたしの家には包丁がない」40歳独身キャリアウーマンの展子の家には包丁がない。肉でも魚でもスーパーへ行けば独身者用の個包装があるしカット野菜もある、果物はみかんかブドウしか買わない。ひょんなことから知り合った29歳の独身男性が言う。「それなら僕が展子さんの家に包丁を持って行きますよ。」彼の作る料理はどれも美味しかった。「よく切れる包丁で切った野菜はおいしいんです。」一回り年下の男なんて対象外だと思ってたのに・・・。胃袋をつかまれた~!2024/07/09

ひさか

90
2024年5月光文社文庫刊。書き下ろし。福田和代:対面式、新津きよみ:わたしの家には包丁がない、永嶋恵美:お姉ちゃんの実験室、大崎梢:春巻きとふろふき大根、松村比呂美:離れ、近藤史恵:姉のジャム、福澤徹三(ゲスト):限界キッチン、矢崎存美:黄色いワンピース、のアミの会のキッチンに関わるアンソロジー8編。いずれも、力作揃い。特に、矢崎さんの過去の記憶をたどる話が良かった。松村さんのラストで驚かされました。異母兄弟は夫婦になれるとは知りませんでした。2024/07/31

のりすけ

79
キッチンがテーマの短編集。「対面式」「わたしの家には包丁がない」「姉のジャム」が好き。ほっこりお料理メインのた短編集かと思いきや、そんなこともなく、と言うかハードなものが多かった。福澤さんの「限界キッチン」が異彩を放ってて面白かった。アミの会、ほとんど読んでるけどまだまだこういうの続けてほしいな。2025/08/08

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