ルポ 低賃金

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ルポ 低賃金

  • 著者名:東海林智【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 地平社(2024/04発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784911256022

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内容説明

非正規労働者、漂流を余儀なくされる若者たち。シングルマザーや農民、個人請負の宅配ドライバー……。働く人々の現場から低賃金の国・ニッポンのありように迫り、非正規労働を急増させた財界の戦略を検証する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

76
「なぜこの国では普通に働いても普通に暮らせないのか」帯を見て驚く。特殊詐欺で逮捕された21歳女性はこれをやらなければ家賃が払えなかった。コロナ禍で派遣切りに遭い仕事がなくなったからだ。娘と心中しようとした女性は健康飲料販売員として働いていた、仕事がなくなるまでは。友人と会ったり映画を楽しんだりその余裕すらない貧困。ダブルワークを重ね暮らしてきた人が、なぜこんなことになるのだろう。ロスジェネ世代が高齢になった時の日本はどうなるのか。怒りと悲しみと怖さの入り混じった気持ちはどこにぶつけたら良いのだろう。↓2024/08/07

読特

60
騙し取った額の5%。残りは犯罪組織に搾取される。逮捕のリスクが最も高い受け子の報酬。困窮の果てに辿り着く仕事。…完全歩合制で働くシングルマザーをコロナ禍が襲う。最後の贅沢。フードコートでのパフェ。娘が死を引き留める。…有期雇用から無期雇用。待遇上げず、早上がりを強制。…最低賃金を下回る非正規公務員。評価がAでも雇い止め。…安ければよい。使い勝手が悪ければ代替えする。商品化する労働力。国を形成する目的は、企業を儲けさせたり、財政収支を成り立たせるためではない。履き違えた日本。もうこんな事態になっている。2025/03/16

こばまり

49
低賃金をテーマに、労働の在り方とその問題点が簡潔にまとめられているが、「こんな国に誰がした」との思い強まる。政治、ひいては国民、それは私のせいなのか。最後の対談で無理やり明るく締めくくっている感があるが、そこに希望はない。2024/10/23

GAKU

36
低賃金で生活苦に喘ぐ多くの人々達を、軽々しく「自己責任」などとは言えない現実の格差社会。筆者が取材した多くの人たちから聞いた言葉、「普通に働いて普通に暮らすことが何でこんなに大変なのか」。最低時給が多少上がったり、103万の壁が改善されたくらいでは到底国民の暮らしが良くなるとは思えない。日本はいつからこんな国になってしまったのでしょうか。2024/11/09

Nao023

28
「普通に働いて普通に暮らすことが、なんでこんなに大変なのか…」 働く者の尊厳は奪われ、労働は商品のように扱われ、そしていま、自らを商品として労働を切り売りすることを強いられる時代に入ろうとしている。2024/12/02

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