内容説明
「弱者男性」の75%は自分を責めている。
“真の弱者”は訴えることすらできない――。
「40代後半でカネもない
独身のおっさんに
人権なんてないんです。
そこにいるだけで
怪しくて、やばいんです」
(本書インタビューより)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
16
弱者男性1500万人時代。トイアンナ先生の著書。1500万人の弱者男性は仕方なく弱者男性になっているのかな。1500万人の弱者男性は自分の意志で弱者男性になっているのかな。弱者男性は弱者男性でも仕方なく弱者男性になっているのと自分の意志で弱者男性になっているのは違う。弱者女性は仕方なく弱者女性になっていることがほとんどなのかな。2024/01/13
naka
15
「弱者男性」という単語が気になって読みました。これまで様々な差別についてその存在が単語として現れて意識されてきていると思いますが、これは差別ではないとしてほっておかれている状態というのが改めて分かりました。今回このように単語として出てきて認識されたことで、少しでも事態が良い方向に行けばいいなと思いました。2024/07/23
funuu
11
たとえば、筆者の友人にも、自他共に認める弱者男性がいる。性格は明るく、とても優しい。友達も多い。それでも結婚はできない。なぜなら年収が低すぎたり、家族に課題を抱えた人がいたり、発達障害があったりといったハンデを見せると、婚活で敬遠されるからだ。 ← 弱者男性をネタに金を儲ける感じがしますね。 女性の男性イジリ会話の延長 2024/06/02
かなた
9
少数民族、女性、性的マイノリティ、子ども、お年寄りと社会的に弱い立場であるために優遇される機会が提供されるグループの人は多い。しかし男性、中でも弱者男性は社会からも男女両性からも優遇されることはない。さらに弱者男性は自分が弱者となった原因を自分としている。これは自己肯定感の低さなのかもしれないが、これでは救われる日は来ないだろう。孤独死の8割以上は男性。結婚できない自由恋愛においての弱者男性は、孤独を感じやすく、更に平均寿命も短い。弱者男性が求めているものは自分たちへの理解。強者しか子孫を残せない世界。2024/07/20
しげ
7
雑誌で実施されたアンケートとインタビューを中心に構成されていました。貧困の問題、健康面の問題、コミュニケーションの問題など、なにか生きづらさにつながる問題を抱えている男性の総称を「弱者男性」と定義されていたので、ひとくくりにして論じるのは難しいような気がしました。ただ、読んでいく中で「男性だから」という理由だけでの偏見や生きづらさがあることを知りました。2024/06/11