中１、一人暮らし、 意外とバレない

著者名：すがちゃん最高No.1（ぱーてぃーちゃん）【著】

ワニブックス（2024/04発売）

• ISBN：9784847074356

内容説明

12歳、一人暮らし。
生きるなら、グレずに、家事を盗め！
ご近所さんにバレないように、中１で一人暮らしをはじめた、ぱーてぃーちゃん・すがちゃんの本当にあった話。

中学生と、その保護者のみなさんに読んでほしい。
12歳でも、意外と生きていけちゃう自立エッセイ。
――頼れるのは、自分だけ。俺が、俺を……生かす！

作家・岸田奈美さん推薦！
「ツッコミ続けるすがちゃんに、わたしのツッコミも止まらない。すがちゃんへの愛しさを止められない」

＊＊＊
12歳、中１の春。父親の「１抜けピ」を皮切りに、俺の家族は０になった。
そんな絶望的な状況の中、俺は一人、こう思った……。
「なんか、もしかして今、カッコいいか？」
＊＊＊


【目次】
序章　中１、12歳、一人暮らし

第一章　“カッコつけ”は家系の呪い
オヤジ最低オンリーワン／家取り戦争／かっちゃんと恐怖温泉／ダンディズムの塊／変人婆ちゃんとの二人暮らし

第二章　山形の狼は、助けを借りない
山形に住む12歳の狼／友達の家から、家事を盗む／知らない霊媒師／カマを持った泥棒VS.俺／世にも奇妙な親父と五人の子供たち／『高校進学が如く』／伝説の携帯電話／帰ってきた婆ちゃん

第三章　肩まで地下に浸かった芸人
ネタバラシ／大人になった山形の狼／第七世代に抜かれる地下芸人

第四章　ぱーてぃー前夜
ギャルと親父／ハイブランドポーズの誕生／癌が治る水／親父、死す

終章　一人暮らしになる夜の奇跡
“あの日”の夏祭り、占師の予言


【著者プロフィール】
すがちゃん最高No.1（ぱーてぃーちゃん）
1991年（平成３年）８月21日生まれ。山形県山形市出身。
お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」のツッコミ担当。
ギャル（信子と金子きょんちぃ）と、チャラ男（すがちゃん）のパリピ漫才が人気。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あつこんぐ]

図書館本。この環境を面白がり、グレなかった菅ちゃんはほんとに最高Ｎｏ．1ですね。ばあちゃんの節水の所は「うぇ〜」ってなりましたが（特にお皿はムリｨ〜）、服とか臭くなかったのかな。お父さんは破天荒だけど暴力振るうような人じゃなくて良かったです。お父さんの病気は普通なら麻薬を使って疼痛コントロールするレベルだと思うのですが、インチキな水だけで我慢していたとか凄すぎる。相当辛かったと思います。お父さんが亡くなる前に菅ちゃんがお父さんのこと好きになれて良かった。これからも菅ちゃんを応援しています。

2024/07/30

[harumi]

圧倒された。数時間で読めてしまうが内容の濃さは読後にどーんとのし掛かってくる、すがちゃんの壮絶な半生の物語だ。明るい口調で書かれているが中１の男の子がどれほど大変な思いをして生きてきたのかと思う。救いなのはDVや憎しみとは無縁の家庭だったこと。お父さんもお婆ちゃんもとんでもないキャラクターだが、すがちゃんが傷つけられた様子はなく、すがちゃんも彼らを大切に思っているのが伝わってきた。実は私の夫も高校生の頃、諸般の事情により実家で一人暮らしをしたことがあって苦労したらしいのだがそのせいかメンタルがとても強い。

2024/11/02

[kanki]

芸人エッセイ。破天荒な家族エピソード満載。父のナンパ。婆ちゃんの清潔性に対する悪癖。菅野家の呪い、カッコいい。などなど、面白かった

2025/07/14

[ぴかりん]

Audibleにて。少年時代から今までの苦労を笑いに変えて、明るく楽しいお話にしている。その元凶とも言える父親を嫌いになれず、呆れながらも愛せているのもすごい。自分の境遇を恨み社会に敵意を持ってもおかしくないのに、その境遇をカッコいいと思い、自立する手段を考えポジティブに生きて行く。まさに、すがちゃん最高No.1だぜー

2025/05/23

[yunyon]

学校の先生や、ご近所さん、学校の保護者たちもきっと、うすうすは気づいていたし、そもそも、親父さんがああいう方で、伯母さんも本人のやりたいように、生活をフォローしてくれていたようだから、近所は遠巻きに見守ってはいたんだろうな（関わり合わないようにしてたかも）。その中で、晩ご飯を食べさせてくれた友達のお母さんたちはいい人だね～、そして、何よりもどこかの芸人さんのように、警察のお世話にならず、こんな状況で真っ当に育った本人はすごい。家庭環境が良くても、悪の道に進むのに、その違いって結局本人の性格なのかな～

2025/01/17