内容説明
ある夜、突然襲ってきた死への誘惑。
その危険な衝動から逃れるために、著者は四国一周自転車の旅に出る。
途中、自転車が壊れるというアクシデントに見舞われてしまう。
壊れかけた自転車を漕ぎながら旅を続けるうちに、脳裏に蘇るこれまでのつらい記憶と旅の断片。
過去と現在が交錯していく中で、著者はこれまでの自分と真正面から向き合うようになっていく。
果たして無事に完走できるのか、そして、前向きな心を取り戻すことはできるのか――
過酷だが自然豊かな四国路を舞台に、壊れかけた心の再生を綴った異色の自転車旅行記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
岡部敬史/おかべたかし
80
最近、旅の本ばかり読んでいる。四国に興味があり、お遍路系を読んでいたのだけど、自転車で一周する人も知って手に取った。四国一周は「シコイチ」というそうだ。シコイチをした著者の、四国、そして過去への追想。お遍路の土地ということもあり、四国の人の温かさが印象的。今度、取材で周るので楽しみが増えた。2025/10/23
J D
69
タイトルからしてすでに100点。読んだらもう120点。味のある旅そして、人生哲学に触れることのできる作品だった。旅に関する本は、良く読んでいて私の中では沢木耕太郎「深夜特急」上温湯隆「サハラに死す」宮本輝「ひとたびはポプラに臥す」がベスト3だが、この作品は、ベスト7くらいには入って来る。自転車に乗る人にも乗らない人にもオススメです。四国一周行きたくなった。2024/03/08
森林・米・畑
33
旅はいいなとつくづく思わせてくれた。チャリで四国一周なんて、人によってはムダな事と思えるかもしれないが、経験や思い出は得られる。私も若い頃、居住地から約700kmママチャリで東京まで走破した事もあるが、今となっては良い経験。しばらくご無沙汰してるから、またこういう旅をしてみたいと心底思わせてくれた。2025/05/22
ゆき
9
自転車四国一周旅の体験を軸に、過去の旅や、新聞記者から始まる社会人人生、親の死などを回想する中で、結局「人生、数字や評価ではない。生きていくのは複雑極まりないからこそ、考えすぎず意味を求めすぎず、自分の心に素直に従う、人にどう思われようと自分にとって意味のあることを素直に求める」ことで楽に生きられるという境地に至る。 私は最近本を何冊読んだ、資格を取った、何件実績をあげた、すごいでしょう!評価してください!こんなことで頭がいっぱいだった。それで苦しかったのだ。今のタイミングでこの本に出会えて、よかった。2023/12/09
いくみ♪
8
ちゃんとした文章のプロが書いただけあって、私が今まで読んだ四国一周の本で一番おもしろかった。まあシコイチがメインの内容じゃないけど。また四国一周したくなったなあ。2023/09/24




