内容説明
本書は、明治の文豪夏目漱石の孫娘である著者・半藤末利子氏が書いた、夏目漱石とその家族にまつわる思い出、そして、末利子氏自身の暮らしをつづったエッセイ集である。また、著者の両親、すなわち、夏目漱石の娘である母親・筆子と作家であった父・松岡譲とのことにもふれられ興味深い。 〈目次より〉第一章 「漱石夫人は占い好き」(「ありがたい遺産」「母の半襟」「祖母夏目鏡子と父松岡譲の関係」「別れの日」「父の絵に飾られて」ほか)/第二章 「漱石句碑と竜宮城」(「実質的な宿」「清和文学の旅」「甲斐路の旅」「“猫”」「小旅行と変人の花瓶」ほか)/第三章 「ミステリー作家の結婚式」(「カミさんがこわい」「テレビ出演の記」「銀杏」「雪の朝」「偲ぶ会」ほか)/第四章 「ありがたい本屋さん」(「初夢」「春の庭」「芥子餅の思い出」「野良の入院」「掃除機と柏餅」「半野良のお仕事」「最後の梅酒」ほか) 端正な文章でつづられた心に残るエッセイ集である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
37
漱石の孫、末利子さんのエッセイ第2弾。やはり鏡子さんって面白い人だったんですね。先日のNHKドラマにも使われたエピソードの他にも色々なネタがあり、微笑ましい。末利子さんは文豪の孫ということで注目され、迷惑な点もあるのでしょうが、その縁で日本各地の様々な人達と交流できているのは羨ましい限りです。2016/10/20
あまね
13
先日のドラマにも度々出てきた鏡子さんの占い好き。やっぱり、本当だったんですね!漱石が退院する日も占いで決めたそうで、漱石が鏡子さんに宛てた手紙を興味深く読みました。また、お父様である松岡譲氏のことも詳しく書かれています。文豪・夏目漱石の偉大さ故に、自身の人生を生ききれなかった人もいたのだと改めて知りました。2016/10/23
遠藤三春
1
面白かった。漱石の長女筆子の四女のエッセイ。漱石血統の方の本で読もうと思うのは孫くらいまでだろうな。半藤って珍しい苗字と思ったら半藤一利が旦那さんなんだね。正直な物言いで楽しく読めた。漱石の遺産で孫くらいまでは贅沢三昧かと思ったら早々に遺産なんかなくなったのには驚いた。それでも様々な地方の会に呼ばれたり、よろしい身分の人たちと知り合ったりしているのを見ると同じくらいの世界の人はその人達と繋がるんだなと感じた。そんな中で押し売りに騙されたりTV収録でギャラがでない事に怒ったり庶民な姿もあり親近感が湧いた。2023/12/21
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