講談社ラノベ文庫<br> この物語を君に捧ぐ 【電子特典付き】

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講談社ラノベ文庫
この物語を君に捧ぐ 【電子特典付き】

  • ISBN:9784065357323

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内容説明

「あなたの担当編集をさせてください、柊先輩」
ある日、無気力な男子高校生・柊悠人の前に現れた自称編集者の女子高生・夏目琴葉。
彼女は悠人に小説を書いてほしいと付きまとってくる。いくら断られても、決して諦めずに。
……まさか、知られたのか? 自分がかつて、世間から天才だともてはやされたプロの小説家だったことを。その過去から逃げるため、知り合いもいない地方の高校にやってきたというのに。

筆を折った元天才小説家と、ある”重大な秘密”を抱えた編集者女子高生が紡ぐ、感動必至の青春ストーリー、ここに開幕――。

※電子版には特典として、森日向先生書き下ろしSSが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オセロ

48
これは良かったですね。 かつては天才小説家と世間で騒がれたものの、とある事情で自ら筆を折った柊悠人。そんな悠人の前に突如として現れ、彼の担当編集者をやらせてほしいという夏目琴葉。琴葉の企みと熱意に押し負けて悠人が請け負った演劇の脚本の執筆をキッカケに互いのことを知っていくというよくある展開ではあるものの、琴葉が抱えるものはあまりにも重いもので。そんな琴葉に悠人が捧げた物語が彼女の心を動かす展開、そして何よりご都合主義ではない結末が個人的にはとても好みでした。2024/05/01

よっち

44
筆を折った元天才小説家で無気力な日々を過ごす高校生の柊悠人。そんな彼が自称編集者の後輩・夏目琴葉と運命の出会いを果たす青春小説。世間から天才だともてはやされたプロの小説家だった過去から逃げるため、知り合いがいない地方の高校にやってきた悠人と、彼の文才を読書感想文の文集から見出してみせた琴葉。彼女のツテで演劇部の脚本を担当したことをきっかけに物語としても大きく動き始めて、彼女の夢と隠していた秘密が明らかになっていく中、彼女のためにひたむきに創作に取り組んで、その心を大きく揺さぶった結末が印象的な物語でした。2024/04/30

わたー

40
★★★★★出会えて良かった。私はブルーライト文芸が苦手だ。有無を言わせない青春のパワーで殴りかかってくるから。私は難病モノが嫌いだ。現実で理不尽に曝されているのに何で物語でまで理不尽を受けなくちゃあいけないのか。だけどこの物語は大好きだ。中学時代に作家デビューするも、とある出来事によって筆を折った主人公。彼の前に自らを編集者であると称する後輩女子が現れることから始まる物語。面白かったし、なにより、私の信じる「創作のチカラ」を感じさせる展開だったのが非常に良かった。教室はおろか、自宅にまで2024/07/03

和尚

25
エモい表紙にタイトルに惹かれ、そして間違いなかったです。めちゃくちゃ面白かった。 最近読んだ恋愛ものの中で一番好きでした。 心地よい文章、入り込みやすい二人の主人公、悠人と琴葉の紡ぐ少しずつ近づいていく関係性。 最高に良かった。おすすめです!2024/05/04

ぶなぶな

22
元天才作家の高校生と編集者志望の後輩が二人で紡ぐ物語。ありったけの熱量を詰め込んだまっすぐな青春に圧倒されっぱなしだった。なぜ小説を書かなくなったのか、そして、なぜそんなに小説を書いてほしいのか。どんな思いで共に物語を創っていたのかを思うと胸が締め付けられる。物語に全てを捧げる情熱があまりに眩しくて、後半はもうずっと息が詰まっていっぱいだった。大切なただ一人に捧げる希望の物語、それが暗い心を確かに揺るがした時には、ただ本当に良かったという思いだけだった。物語が心を支えるということを正面から描き切っていた。2024/07/18

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