歴史文化ライブラリー 593<br> 平安京の生と死 - 祓い、告げ、祭り

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歴史文化ライブラリー 593
平安京の生と死 - 祓い、告げ、祭り

  • 著者名:五島邦治
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 吉川弘文館(2024/04発売)
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  • ISBN:9784642059930

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内容説明

平安時代、死者は夢や巫女の託宣を通して、現世の人に饒舌に語りかけた。人々は死者や霊魂、異界をどのように捉えていたのか。遺体に対する意識、御霊による疫病、浄土へのあこがれ、巫女の能力と権益、現世と異界との境界などから究明。「生と死の交流」を通して生まれた建築・絵画・文学・祭礼などに触れ、都市の生活と豊かな精神文化に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

 本の紙魚

3
大河ドラマの影響で、平安時代ネタをあちこちで聞く。別に触発されたわけではないけれど、あの時代の穢れや死についてもう少し知りたくで借りてきた。知っていることも知らなかったことも平易に解説してくれて親切な一方で夢中になるほど偏った愛は感じない。まあ読んで良かったとは思う。絵巻物の解説や平安京の平面図はふむふむと興味深く眺めた。源氏物語の背景や能楽に詳しい人なら既知のことも結構ある。現実の平安貴族の個人的エピソード(特に有名じゃない人たち)がもっとあると面白かったのに、後半は小野篁等超有名人に寄ってしまい残念。2024/08/22

noko

3
平安時代の死者はお喋り。まるで電話しているみたいに死者との会話が残っている。多治比あやこに託宣し自分の墓を指定した菅原道真。当時も生と死は越えられないとわかっていたのに。託宣や夢だったりで、積極的に伝えている。生きている人の亡くなった人への想いに呼応しているのか。御霊は政治的に身分や官職を剥奪され怒りのまま死んだ人の霊のこと。早良親王なとが有名。祇園祭は江戸までは祇園御霊会という名だった。迎講は、現代風に言えば阿弥陀様や菩薩のコスプレをしてあの世とこの世を橋でつないだステージで行う、野外ページェント。2024/07/10

お抹茶

3
日本人はもともと死穢の意識がなく,大陸の政治思想や仏教の浄穢観が入ってきて,貴族社会では死穢の禁忌システムが確立したが,物語や日記を読むと,近親者や愛する人の死に対しては,以前のように愛着を持って遺体に接していた。葬地には亡くなった人の魂が漂っていると考えられていたため,それを忌避して参らなかった。参るためには寺の造営が必要。平安初期の御霊会は平安京全体の疫病を祓う公的で臨時的だったが,やがて社殿が定められ,恒常的に祀られるようになった。興味深いトピックが並ぶが,もう少し項目を絞って深掘りしてもよい。2024/06/06

Go Extreme

2
平安京:平安時代の政治・文化・宗教の中心地 生活様式:平安京の日常生活や習慣・衣食住のスタイル 祭り:宗教的な行事・コミュニティ結束強化 儀式: 宗教的・社会的儀礼 祓い: 不浄を取り除く→神聖な空間を保つ 告げ: 神や霊に対して何かを伝える 極楽浄土:理想的世界・死後に生まれ変わる場所 葬儀:故人を尊重し遺族の悲しみを癒す 墓地:霊的な意味合い 霊殿:霊を祀場所・神聖視 社会構造:階層や役割分担→政治や経済に影響 文化的意義:祭りや儀式の文化的な価値や意味→地域アイデンティティ形成 霊的な儀式:信仰表現2025/01/08

りうかん

0
平安時代の死生観?というかお墓や死体に対する意識の違いが現代と全く違うのに驚かされる。殯宮に死体を10年単位で安置してから葬る、まるでヨーロッパのよう。また巫女の立場が現代とは違ってかなり立場が上。 また平安時代の京都の中心地は現在のそれとはかなり違いそれも興味深かった。あの世とこの世の境目は京都では意外と近かったのね・・・。2024/08/18

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