内容説明
VTuberは中の人にも虚構のキャラクターにも還元されないという「非還元説」に立ち、VTuber独自の存在様態を理論化しつつ、その魅力を多数の事例から分析する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シリウスへ行きたい
73
VTuberってなんだ。Youtuberじゃないのか、なんていう読書、それは私のこと。どんどん新しい時代は進んでいる。年金生活・無職の年寄りには、わからなくてもいいことがたくさんある。スマホ献策で調べると2Dとか3Dとかでアニメで作成するみたいだ。アニメする世代でもないので、わからないというより興味がない。無縁の存在だ。それでも、この本を読んで、社会の跳梁が少しだけわかった気になった、なんでもわかろうとする気持ちは大切だ。若い人に迎合してもしょうがない、人には人の、自分には自分の世界がある。それでいい。2025/08/20
南北
43
「VTuberとは何か」を哲学的に解析しようとした本である。配信者とアバターのどちらを本質とするのかによって「配信者説」と「虚構的存在者説」に別れるが、著者は両立説の立場を取っている。VTuberをよく知っている人にとっては物足りなく感じるところもあるだろうし、全く接したことのない人には理解できないところもあるだろう。そういう意味で本書はその最初の一歩と言える本だと思う。今後、たとえば芸能史などの観点から分析が進んでいくことを望みたい。注記で引用された動画を見るのもおもしろかった。2026/02/27
らる
6
リアルな性質とフィクショナルな性質を共に持ち、様々な文化潮流が交差する中で生まれた存在者ーそれがVtuberである/Vtuberは単なる配信者ではなく、例えば、配信中に現実の配信者の手が出てきたとしても、それはVtuberの一部としてシームレスに見ることができる。配信者の身体も含め「Vtuberの一部」だからである/架空の二次元キャラクターのようにとらえられがちだが、「三次元」的な性質も併せ持つ/自らの身体に絵画的な芸術形式の特性を持つ。2024/06/16
よいおいこらしょ
6
Vtuberを分析哲学的に説明、帰納的に解釈しようとした評論。著者は配信者の実在を前提として論を進めていて、記号的な存在としてVtuberを考えてる人にはおすすめできない。もっとバーチャル蠱毒だったり出雲霞の物語だったりバ美肉について論じて欲しかった。アイドルやニコ生にも適用できそうなものも多く、その比較があればもっと面白かったかも。2024/05/16
nonfiction
5
感覚的にすぐわかることを生硬なロジックで縁取っていくことが哲学なのか、むしろその「わかる感覚」のほうを言語化する努力のほうが真に哲学的な営為なのではないか…というのは本書への感想というより分析哲学じたいへの疑問か。外野からは誤認されがちな「Vtuberはただの生主でもキャラでもない」という点の解説は周到だが、演者・視聴者ともに生身/キャラを都合よく混同しつつコミュニティを形成しているVtuber文化のジャンクな魅力はそれだけでは説明できない。ファンもそれ以外も知りたいのはたぶんそっちのほうではないか 2024/03/27
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