岩波新書<br> 罪を犯した人々を支える - 刑事司法と福祉のはざまで

個数:1
紙書籍版価格
¥1,012
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

岩波新書
罪を犯した人々を支える - 刑事司法と福祉のはざまで

  • 著者名:藤原正範
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 岩波書店(2024/04発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
  • ポイント 225pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004320142

ファイル: /

内容説明

一度罪を犯した人々のなかには同じ過ちを繰り返してしまうケースが多い.しかし裁判傍聴から見えてきたのは,「凶悪な犯罪者」からはほど遠い,社会復帰のために支援を必要とする姿だった.にもかかわらず司法と福祉の溝は深い.この課題と社会はどう向き合うのか.家裁調査官として少年犯罪と向き合ってきた著者が考察する.

目次

序章 刑事司法で「対話」は可能か
1 裁判を傍聴する――二〇二一年年頭の決意
2 社会的なバッシングを受ける犯罪加害者
3 家庭裁判所調査官の経験
4 刑事司法と福祉の対話
第一章 罪を犯した人たちのリアル――刑事裁判から見えてくるもの
1 刑事裁判の形――覚醒剤取締法違反事件の被告人B
2 地域に貢献したのちに――窃盗事件の被告人C
3 七八歳による性犯罪――窃盗事件の被告人D
4 外国人犯罪――詐欺事件の被告人E
5 「もう少し何とかできなかったのか」――窃盗事件の被告人F
6 よくある刑事裁判の形
第二章 司法と「罪を犯した人」――刑事司法手続きの全体像
1 刑事司法手続きという「川」
2 被疑者――一年間に六〇〇万人を超える「罪を犯す人」
3 被告人――司法に裁かれる
4 受刑者――難しい出所後の見通し
5 誰もが犯罪と無縁ではない
第三章 社会の中の「犯罪者」
1 大幅な高齢化
2 障害と再犯
3 貧困
4 統計からわかった「福祉ニーズ」
第四章 社会福祉士が刑事裁判を支援する
1 刑事司法と「福祉ニーズ」
2 弁護士と協働し被告人に向き合う社会福祉士
3 「岡山モデル」の実践――偽計業務妨害事件の被告人G
4 「もう忘れた」――傷害・窃盗事件の被告人H
終章 社会の責任として
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mana

76
Audible。聞き流したけれど、興味深い内容が多いので、図書館で探してみることにする。2026/06/15

けんとまん1007

58
司法と福祉。どちらも、自分自身、どこまで情報を持っていて、それがどれくらい乖離しているのかも判断しかねる。再犯率のこと、福祉という概念そのもののこと。人が人であることとは、どういうことなのか。人は社会的動物であるとは、どういうことなのか。弱者の視点、強者の視点。考えることが多すぎるが、地道に考えていきたいと思う。それが、刑事司法に限らない、自分が住む周辺地域への思考につながると思う。2026/03/10

1.3manen

47
更生:裁判の結果送り込まれる刑事施設で自分を見つめ直し人間性を回復することだというのはフィクション。自分自身を大切にしたいと思うことが出発点(77頁)。刑事裁判で検察官は、犯行動機や背景を捜査結果に基づいて一見客観的に語るが、最後は、「規範意識が甚だしく欠如」のとおり、被告人自身の資質や性格に犯罪の原因があると断定sる。判決で「被告人に有利な事情を最大限考慮しても本件への非難は免れない」と結論。犯罪者を憎むシステムとして機能し、憎むべき人を社会から遠ざける(202頁)。2026/03/01

sk

9
福祉を必要とする人たちが犯罪に追い込まれている2025/04/08

すのさ

9
刑事司法はその人を罰する役割に目が向いてしまうが、執行を終えた人の社会復帰への架け橋となる役割も非常に重要であり、かつこの分野には特に福祉・医療・教育の果たす役割が大きい。システマチックな印象のある司法だが、福祉が被告人、弁護士と伴走して被告人の裁判を支援する動きがあるということも今回初めて知った。高齢、知的障害者、貧困層の犯罪者も一定存在し、これらの層がこぼれ落ちずに社会復帰できる社会を作り上げること、そのために福祉のニーズは高まっている。2025/01/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21889180
  • ご注意事項

最近チェックした商品