岩波ジュニア新書<br> 食べものから学ぶ現代社会 - 私たちを動かす資本主義のカラクリ

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岩波ジュニア新書
食べものから学ぶ現代社会 - 私たちを動かす資本主義のカラクリ

  • 著者名:平賀緑
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 岩波書店(2024/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005009800

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内容説明

豊かなはずの世界で「生きづらい」のは,経済学の考え方と私たちのリアルがずれているからかもしれない.古い呪文に囚われず,食べものから,現代社会のグローバル化,巨大企業,金融化,技術革新を読み解いてみよう.私たちを動かす資本主義のカラクリが見えたら,地に足をつけた力強い一歩を踏み出せるだろうから.

目次

はじめに
今の世の中、なんで?? ……と思ったら
食べものから現代社会を考える
この本の読み方
序章 資本主義経済のロジックを考える~セオリーとリアルのズレ
経済モデルと現実の世界とは違う
使うためのモノと売るためのモノは違ってくる
「使える」価値より「売れる」価値
売らなくては儲からない、売り続けなくては成長できない
需要は供給側が促し、取引はマネーゲーム化している
資本主義的食料システム
1章 小麦を「主食」にした政治経済の歴史
ウクライナ戦争によって世界が飢える!?
食べものから、売って儲ける「商品」へ
小麦を大量生産・大量消費するとは
近代日本に輸入された「メリケン粉」
売り続けなくては成長できない
小麦の価格も「金融商品」に
2章 現代社会のグローバル化~「比較優位」とは思えないモノカネの動き
グローバリゼーションと貿易拡大の背景
「肥満を促す食環境」も輸出する 米国→メキシコの話
アグリフード・グローバル・バリュー・チェーンの発展
食品も「Assembled in Japan(日本で組み立て)」?
輸入品はなぜ安い?
食や農も組み込まれているタックスヘイブンの世界
なぜタックスヘイブンを理解することが重要なのか
3章 現代社会の巨大企業~「完全競争市場」なんてどこに?
貿易の主体は企業
巨大化するアグリフードビジネス
日本のアグリビジネスと食料自給率
輸入原料を多用する食品製造業における企業集中
現在の総合商社と大手食品企業群
巨大企業が求めた、原料の大量調達と商品の大量販売
大きいことは良いことか?
4章 現代社会の「金融化」~「潤滑油」というよりギャンブラー
「金融」「金融化」とは
食べものも農地も金融商品に
すべての取引がマネーゲームに
なぜ、これほど金融中心の世界になったのか(背景)
現在の「資本家」とは誰のこと?
金融本来の機能を取り戻す
5章 現代社会の技術革新とデジタル化~イノベーションで世界を救う?
イノベーションは誰のため?
投資や投機は新しい技術を求める
ビッグデータを握るのは誰?
技術と人と自然と
おわりに
現在の経済学の課題は、成長より「格差」
資本主義経済が削ってきたもの
小さく、分散して、自主的に動き始める

あとがき
カバー絵 ふしはらのじこ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

105
文体だけはジュニア向けですが、内容の量と濃さは普通の新書レベルだと思います。ジュニア新書だからと言って馬鹿にしてた訳ではないが、その世代に著者の知りうる全てを伝えたいと言う、熱意を感じます。食に限定して主張を展開しているので、自分の生活とどう関係しているのかわかりやすいです。しかも、知らず知らずの内に、自分の行動がどう経済に(どちらかと言うと)悪い影響を与えているか、警鐘まで鳴らしています。ジュニア世代でなくても、読むべき一冊だと思います。2024/02/10

西澤 隆

9
例えば金融工学が行き過ぎて食物が投機の対象になれば必要以上にリスクにさらされるケースがあるのはわかる。しかし「大量生産」あたりから食物が正常に取引されなくなったことの起点として扱う考え方は「ジュニア新書」として10代の子に与える知恵としてはエキセントリックに過ぎるかなと思う一方、自分も高校生くらいの頃はこれくらい社会を斜に眺めるスノップだったなとも思ったり。あらためて「これでいいのか」を考えるために力業でひっくり返す視点再設定の本。一方でこういう考え方では、社会を維持する側のひとにはならないだろうな、とも2025/04/08

おさと

7
カラクリ。まさにカラクリ。無知なままだとただそれにからめ取られて人生終えてしまう。繊細な方、感受性豊かな方は注意かも。自分の消費行動が戦争に繋がっている可能性に気づいちゃうから。2025/01/26

pppともろー

7
ジュニア新書だからこそ?ストレートな内容。資本主義・グローバリズムへの懐疑・批判。主体的に生きることの大切さ。2024/02/03

iwtn_

6
物流観点の世界史と食卓の情景を読んだ結果、そういえばそんな本もあったなと思いつき購入。現代社会における食事がグローバル化によって少数の巨大な企業の寡占状態や極端な金融化での不安定化に陥っている、という主張。概ね同意。でも、それらがなかったらどうなるの?ということは書かれておらず。また、他の本の引用や、「思う」とか「考えられる」とか著者の感想レベルでの話が多く、そこはきっちり調査するべきなのでは?あとがきに続編があることを言っているので、そこで具体的な提案がなされるのだろう。2025/02/27

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