内容説明
謎解きは猫にお任せ? それとも――。鯖縞模様が美しい「俺様猫」サバと、飼い主である画描きの拾楽が暮らす「鯖猫長屋」に、以前ここに住んでいた戯作者・長谷川豊山が戻ってきた。なにやら厄介事を背負ってきたようで……。そんな折、おてるの亭主・与六の子だと名乗る男の子が「鯖猫長屋」に現われる。動揺を隠し、気丈に振る舞うおてるに対し、サバの大将と長屋の面々は? 今回も、サバの仕草がキュートでたまりません! 謎と人情あふれる人気シリーズ第七弾。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初美マリン
132
だんだん妖の方へと話が流れていったが、猫のサバの賢さは、健在、今回はおてるさん夫婦がいいなあ! 2019/09/23
ぶち
122
今回のテーマは"健気"だと思います。戯作者・豊山に憑いている幽霊・山吹の自分の命(幽霊なのに...)を削ってでも好きな人を守ろうとする健気、飼い主を慕う犬の健気。妖ファンタジーなのに、うるっときちゃいました。そして、あの剛毅な女房・おてるの過去と想いを知って、これも涙でした。亭主・与六のおてるへの愛の在り方にも胸が熱くなりました。 作中に登場した豊山の作品『妖長屋春秋』は、鯖猫長屋の店子たちをモデルにした妖怪たちが悪い者を懲らしめるお話し。これは、ぜひとも鯖猫長屋外伝として出版して欲しいです。2020/09/11
SJW
101
以前、鯖猫長屋に居た人気の戯作者 豊山が再び長屋に戻ってきた。それと同時に長屋の店子たちに不思議な事件が降りかかる。泣いた鬼と喋る犬の話が良かった。2020/04/04
タイ子
90
シリーズ第7弾。この作品も物語を重ねるごとにあやかしの雰囲気が増してくるような。ま、大将のサバがサバだからそうなりますか。長屋に再度越してきた戯作者が元でひと騒動の今作。与六の隠し子現る?!いつも豪気な妻おてるの過去と夫婦愛にほっこり。版元と戯作者の関係が現在の編集元と作家と思えば怖い話もあったりで、サバのクールさと優しさが今回もほろりとさせる。掛井の旦那とサバのちぐはぐな心の会話が好きだな。ウルっとさせるラストのニクい演出。2019/09/24
雅
81
泣けて心温まり、ドキドキも感じさせてくれるファンタジー風味の人情物語。今回も最高に面白かった。また読もう2019/11/12
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