内容説明
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日本人には主に食用としてなじみの深いタコは、サメやアザラシなど、あらゆる海の捕食者にとっても美味しいごちそうだ。
身を守る殻や硬い骨を持たない代わりに、タコは8本の腕、3つの心臓、9つの脳という特異な体と高い知能を駆使し、“海底の賢者”として世界の海で繁栄してきた。
近年、タコの研究は爆発的に発展しており、タコが記憶力、学習能力、自制心といった、「賢い」とされる動物に特有のものと考えられがちな特徴を有していること、異種の動物たちと協力関係を結ぶことさえあることもわかってきた。そして、異種の動物との交流には、人間とタコの関係も含まれる。
分類学上の大きな隔たりにもかかわらず、人間とタコは心を通わせることができるように思う、と著者は言う。
本書は、タコというとびきり奇妙で神秘的な生き物の生態に迫る1冊である。
目次
序文
プロローグ
第1部 カムフラージュの名手
第2部 軟体の賢者
第3部 タコの王国
エピローグ
オクトプロファイル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
145
食材としては身近ですが、その生態は神秘的なオクトパスの世界を垣間見ることが出来ました。私は、寿司ネタとして生蛸が好きです🐙🐙🐙 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/24/031500016/2024/04/14
まふ
112
「タコ愛」に溺れた筆者が、タコ好きのカメラマン他スタッフを集めて作り上げたタコのオマージュ集。あの四角い悪魔のような瞳孔で周囲を睥睨し我々を威嚇してやまぬ「悪魔の使い」としか言いようのなかったアイツら…だが、ひとたびその世界を知るとひたすらいとおしい気持ちが湧いてくる?とにかく写真がきれいだ。忙中閑が生まれたときなどこの1冊はオススメです。2024/06/28
たまきら
50
タコへの愛がぎっしり詰まった、あえて布教活動と言ってしまいたいほどのタコ推し本です。愛の重さに笑ってしまいました。タコの賢さなんて、70年代に見た野生の王国でウツボに襲われたタコの体色が一瞬で変化し、感情としか思えないものを見た時に気づいてましたよ。ショウジョウバエも、イカも、そして多分私たちが気づいていないだけで「下等」と思われているすべての生物が賢いんですよ、きっと。…とはいえ、ペットのタコさんに犬のように甘えられたらうれしいだろうなあ♡2024/06/26
テト
23
タコは孤独の生き物だと言われていたけれども、この本で紹介している研究や生態記録、飼育に関するエピソードは、タコという生物のおもしろみを綺麗な写真と共にたくさん示していた。共食いのような狂暴なところもあるけれども、個体を認識して、感情や遊び心を持っているようで、ペットボトルを吹き出す水流でコロコロと一人遊びをしたり、仲良くなると近寄ってきて肌の色を変えて接触してきたり、今までのイメージと異なるタコを感じることができた。2024/09/27
ときわ
14
西洋ではタコを厭う文化があるようで、そんな中でタコを研究する人たちのエネルギーの注ぎ方は日本よりずっと強力。私は、タコは頭が良いって昔から知ってたようだ。なんとなくだけど。夜浜に上がってきて近くの畑から作物を盗んでいくという事も聞いたことがあるのだが、それって日本昔話?海と畑が近い日本の漁村だから?タコの頭の良さはあまり研究しないで欲しい。世界で知的な動物認定されちゃったら、クジラと同じく「食用にするなんて!」と非難され食べれなくなったらどうしてくれるんだ。2024/09/04
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