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内容説明
日本のGDP値はドイツに抜かれ4位に――。これに限らず、近年の日本の「凋落」はとどまるところを知らない。そして政権与党の裏金問題が噴出した政治も、官僚の意見を垂れ流すだけのメディアも旧態依然で、まったくアップデートされていないのではないか。天才を殺し、国民を地獄に突き落とし、自己保身しか考えていない「秀才エリート」たちの大罪を告発! そして「本当に頭がいい」とはどんな人たちなのか――。池田清彦氏が忖度なしに語り尽くす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
104
最近、暴発気味の池田先生だが、本書は比較的穏やかな印象。日本の凋落は、この国を主導する「偏差値エリート」が自分の利益だけを考え、国や社会をよくしようという意志がないことだと言う(「プーチンや金正恩は自分の国をどうしたらいいかを真剣に考えている」という比較例が適切とは思わないけれど…)。一方、中村修二氏/本庶佑先生/金子勇氏/宮沢孝幸先生などを例として、異才を殺そうとする日本社会にも警鐘を鳴らす。「共感を求めることが排除の論理に繋がる」「人生に生きる意味なんかない」など、池田先生独特のシニカルな見解も健在。2024/05/31
mazda
72
ひろゆきとホリエモンの戦略と言うのが興味深かったです。いろいろなジャンルの人たちとの論争で相手を言い負かす「論破」が得意とされますが、彼らはお金が儲かればいいという哲学があると言います。お金儲けのためにどうするかと言うと、「政権に盾をつかない」ということになります。よく聞いてみると、彼らの論調は政府に盾つかない範囲でエキセントリックなことを言っているそうです。なぜかと言うと、そうしないとお金が回ってこないからです。ロケットはお金がかかるので、一見偉そうなことを言いながら、実は政権のポチということです。2025/07/07
かめぴ
18
これは面白い!一気。ホンマでっかの池田先生絶好調。「日本人の頭のいい人の定義が根本的に間違い」「頭のいい人に日本を良くしようという考えがない」。ホリエモンとひろゆきの戦略とか、確かに〜と思わされる。『サイボウズ』と『パプアニューギニア海産』の働き方…分かる〜。日本のジェネラリスト志向はまさに!つい最近言われた。全て出来るようになって貰いたいって、じゃ給料上げてくれの世界だし、そんな上の役職でもないのに等々色々考えた。読むべき時に読んだ感で満足。2025/07/09
まゆまゆ
14
日本人が考える「頭がいい人」の定義が根本的に間違っていることを語る内容。前例踏襲で政府が発表することを疑うことを許さない社会になったのは学校教育の賜物?一度失敗したらやり直せない官僚的システムが一般企業にも浸透し、出る杭が打たれる状況では、うまく立ち回る人だけが自分の懐を温め、先のことなど真剣に考えることもない。2024/09/24
まさにい
7
国を運営していく過程で実務は必要なので、官僚は必要だ。ただ、風通しをよくしないと国は亡びる。そこで、民主主義の中で、官僚をコントロールする政治家が責任をとる気概が無いとマズイのですねぇ。ところがそんな政治家が出てこない。政治家を選ぶのは、国民なのだが、国民の民度が低い。その一端には、マスコミの揚げ足取りのような報道が……。じゃあ、どうすればいいのかなぁ。結局、子供のころからの教育に尽きるのだけれども、自由とはなにか、寛容とは何か等、本質的な疑問を(世の中には一つの答えが無いことが多いこと)教えないとね。2024/07/21
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