内容説明
美と崇高という観念が快と苦/恐怖から生じるとを論じ、ロマン派芸術への道を拓いた美学史上に残る不朽の名著、待望のコンパクト版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
13
生理的な反応から、美と崇高という対立感覚を定義づける。まず、バークは快と苦を人間の根源感覚とする。苦と危険の観念を喚起するものを崇高の源泉とし、美は欲望と区別される快として定義される。苦痛の除去イコール快楽ではない、という断言が印象的。欲望と快楽を分ける意志が、全編にわたっている。大きさには崇高さが、小ささには美しさがある、という区分も記憶に残る。また、詩が非常に高い扱いを受けている。これは、音楽やドラマに触れられる時代だからこその価値付けで、コンテンツ過剰の時代においては理解できない判断ではないか。2025/11/17
ハルト
8
読了:◎ 崇高と美について論じられた本。崇高は巨大で危険なものと対峙したとき恐怖や緊張から生み出され、美は曲線による女性的なものが弛緩し愛という情念を生み出す。崇高も美もどちらもなるほどなと思いはするけれどあまりしっくりとはこず、部分部分でそういうことかと納得するだけだった。250年前の著作なので致し方なしなところはあるが、現代では性的差別とも取られない文言があるのはどうかなとは思った。それでも古臭さこそありはするが、今でも通じる思想のような気がした。美学に興味を持てた。2024/06/02
双海(ふたみ)
7
頭の中のごちゃごちゃが過ぎ去ったら再度しよう。とりあえず入手できてよかった。2025/06/01
亜済公
2
判断力批判も読まないと。2025/03/12
sataka
2
さすがに古典すぎて、特に美についての議論については首肯しかねる点も多い(当時から美の概念を狭めすぎている、性差別的であるという批判はあったとか)。それでも、崇高を美と分離し、恐怖の概念と結びつける論説はホラー等の分野で今でも通用するだろう。細かいところだと創作におけるいわゆる「○○警察」にも通じる話もあり、総じて、名著と言われるのも伊達ではないと感じる一冊だった。内容を、著者の本分である政治思想の観点から分析する訳者解題が興味深い。2024/04/18
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